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アメリカ成長株:コディアック・サイエンシズ(Kodiak Sciences) 抗体を安定化させるバイオポリマーを開発

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アメリカ成長株:コディアック・サイエンシズ(Kodiak Sciences)の概要

コディアック・サイエンシズ
Kodiak Sciences Inc
ティッカーコード:KOD
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/KOD

抗体は動物の体内に侵入してきた異物の働きを抑えたり排除したりするために作られますが、これを利用したのが“抗体治療”で、病気の原因となっている物質に結合する抗体を作製して患者に投与するものです。

コディアック・サイエンシズが臨床実験を勧めているKSI-301は糖尿病や加齢によって引き起こされる網膜疾患(加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症)を治療するための抗体医薬品です。これは目の網膜にできる“コブ”が原因で引き起こされるもので、放っておくと失明につながる深刻な疾患です。

幸いなことに、このコブは血管内皮増殖因子(VEGF)というタンパク質の働きで生じることが分かっています。KSI-301はVEGFに結合する抗体であり、VEGFの働きを抑えることで病状の進行を予防し遅らせることが期待されます。

ここまでは一般的な抗体治療と同じなのですが、注目すべきは同社の“抗体を安定化させる”技術です。抗体は標的の物質を狙い撃ちするためにはうってつけですが、タンパク質でできた複雑な構造をしているために不安定です。

そこで同社は抗体に“バイオポリマー”と呼ばれる生体高分子を付け加えることで安定化させることに成功しました。このバイオポリマーは光学的に透明なので視力への影響がない上に抗体としての能力の低下もほとんどないことが確認されています。抗体の安定化は薬としての効果の持続時間を延長し、注射の頻度を減らすことで患者負担を軽減します。

抗体医薬品はターゲット以外には害を及ぼさず副作用が小さいという大きな利点があるために盛んに開発が進められています。

しかし、抗体医薬品には不安定であるがゆえに保存時間と効果の持続時間が短いという欠点があります。この問題を解決した同社の安定化技術はその他の抗体医薬品にも広く使用できる可能性があるため、今後は抗体治療におけるプラットフォーム技術を目指し、さらなる事業の拡大が期待されます。

会社ウェブサイト
www.kodiak.com

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