アメリカ成長株:トレックス(Trex)の概要
トレックス
Trex Co Inc
ティッカーコード：TREX
上場市場：NYSE
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/TREX
ウッドデッキはアメリカの戸建住宅によく見られる屋根のない木製の床のようなもので、屋外でくつろぐスタイルが定着している欧米では特に好まれています。
天然の木材を使用するウッドデッキはその名の通りウッド調を活かしたデザインが主流で、木材が露出しているため以下のような欠点があります。
・定期的な塗装・シーリングなどのメンテナンスが不可欠
・色あせ・汚れ・傷が生じやすい
・湿度変化による変形が生じる
・雨・湿気によって腐る
・シロアリなどの害虫が発生する
今回紹介するトレックス社は、こうした天然木材の持つ弱点とは無縁の人工木材を使ったウッドデッキおよび手すりや照明などの周辺設備を製造・販売しています。
同社のウェブサイトには様々な商品が紹介されています。
https://www.trex.com/products/
天然の木材とは違ってシロアリの食害を受けないため、突然倒壊する危険や修理費の経済的損害が生じません。色あせ・汚れ・傷が生じにくいように表面加工されていて、簡単なクリーニングだけで25年間見た目や使い心地が変わらないことを保証しています。
しかし、同社の特徴は「製品」自体だけではなく、その「材料」です。同社が特に強調しているのは低環境負荷である点です。同社の人工木材は95％が再生木材・おがくず・ビニール袋などの廃棄物からリサイクルされた材料で作られています。
この人工木材の材料は埋立処分されていた再生木材・おがくず・日用品の包装・食品パッケージ・レジ袋などの廃棄物であり、環境汚染を引き起こす埋立処分を減らすという意味も持っています。
排煙を独自の方法で処理し排水はリサイクルして使用するなど、製造工程においても環境に最大限の配慮をしています。ウッドデッキメーカーでありながら創業以来一本の木も切り倒していないと自負しています。
天然素材と比べて合板や人工木材は安っぽいというイメージがつきまといますが、エコ・環境といったクリーンなイメージを全面に打ち出すことで価格以上の価値を持たせることに成功しています。
最近は、地球温暖化・環境負荷・持続化可能社会が意識されるようになり、森林のような有限な資源を浪費したり廃棄物を出すことに対する風当たりが益々強くなる傾向にあります。こうした流れの中で同社の業績は売上・利益とも順調に伸びており、環境保護という強い追い風が吹いていることは間違いはないでしょう。
会社ウェブサイト
www.trex.com
エコについての説明ページ
https://www.trex.com/why-trex/eco-friendly-decking/
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