米国の小型成長株のインデックスである、ラッセル2000グロースと主要インデックスであるSP500を、「ラッセル2000グロース÷SP500」の割合を使って比較しています。
20年間という超長期ではラッセル2000グロースはSP500を上回るリターンを上げています。2013年以降、「ラッセル2000グロース÷SP500」は32%~38%のレンジで推移していましたが、2020年12月中旬になって、この長期レンジを上抜けました。
しかし、その後再び32%~38%の水準に戻り、さらに米国の金融引き締めにより下落し、この長期的なレンジも下に抜けています。
<最新の水準>
2025年11月28日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1674.16/6849.09=24.44%、
26週移動平均との乖離は+0.39%でした。
この数週間、「金利低下の期待の鈍化」「AI 銘柄のバリュエーションに対する懸念」という2つの売り材料により、「リスクオフ」→「相対的に経営力の弱い米国小型成長株はさらに売り込まれる」という流れでした。しかし、この流れが少し改善し、上記の比率も24%半ばまで改善しました。
トランプ政権の「米国一国主義」は、全体としては米国小型成長株にとってプラスです。長期的なリカバリー相場が来ることを期待しています。
(参考)