アメリカ成長株: オシスコ・ゴールド・ロイヤルティーズ(Osisko Gold Royalties)の概要
オシスコ・ゴールド・ロイヤルティーズ
Osisko Gold Royalties Ltd
ティッカーコード:OR
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/OR/annual
オシスコ・ゴールド・ロイヤルティーズ社は、金を中心に銀やダイヤモンドなどの貴金属の鉱山から得られた利益を取得・管理しています。
事業には以下の2つの部門があります。
・ロイヤリティ・ストリーミング事業
ロイヤリティとは貴金属を採掘する企業が生産物を売って得た利益の一部を得る権利で、ストリーミングとは鉱山の生産物をあらかじめ決められた価格で購入する権利です。
いずれも、鉱山を直接的に所有・採掘することはなく、鉱山産物の売上や購入権利によって収益を得ていて、事業というよりも単なる投資に近いものです。
・鉱山の探鉱・評価・開発事業
Osisko Development Corp、Barkerville Gold Mines Ltd、Falco Resources Ltdなどの子会社を通じて鉱山の探査・開発・生産のプロジェクトを実施します。
鉱山事業に関する専門知識を活かして積極的に鉱山プロジェクトを進め、生産性と収益性の向上を追求します。
ここは近年の買収によって設立された部門で、子会社から得られる専門知識を使ってロイヤリティ・ストリーミング事業を有利に展開する強力な基盤にもなっています。
買収以前は、投資先の鉱山会社が得る収益がその会社の持つ地質・技術情報や判断に左右されるため外部からは予測が困難でしたが、直接的に鉱山の開発に関わることでリスクを最小限に抑え、鉱山プロジェクトを成功に導き、より大きな収益を確保できるようになりました。
最近は米国で相次ぐ銀行破綻が招く金融不安、ウクライナ戦争、世界的なインフレなどの影響によって金価格が上昇していて、同社の業績を押し上げています。
さらに、鉱山プロジェクトを実施する子会社の買収によって鉱山開発、生産拡大、コスト削減による増益が見込まれています。
また同社は、鉱山の環境監視、脱炭素化、持続可能な採掘、女性役員・従業員の採用、教育支援など、ESG(環境・社会・ガバナンス)にも積極的に取り組んでいます。
ロイヤリティ・ストリーミング事業では投資先のESG管理には限界がありましたが、子会社を通して鉱山の開発や採掘に直接的に関わることで環境への影響や社会貢献を管理して透明化できるようになりました。
鉱山事業は環境への影響が大きく社会的責任を伴うため、企業の評価基準として特にESGは重要となります。
ESGに対する積極的な姿勢は市場において競争力を高める要素となり、今後の成長を後押ししていくことになるでしょう。
会社ウェブサイト
www.osiskogr.com
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