アメリカ成長株:ネクスター・ブロードキャスティング(Nexstar Media)の概要
ネクスター・ブロードキャスティング・グループ
Nexstar Media Group Inc
ティーカーコード:NXST
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/NXST
テキサス州アービングに本社を置く、デジタルメディア企業です。1996年6月にNexstar Broadcasting Groupとして設立され、2003年にNASDAQに上場しました。2018年度の売上は27億6669万ドル、従業員は8959人です。
ネクスターはアメリカ最大のローカル放送テレビグループであり、世界有数の総合メディア企業です。メディア企業の買収を精力的に行い、現在では116のテレビ市場にパートナー局を含む200もの放送局を擁し、サービスの提供範囲はアメリカの全テレビ世帯の68%以上に上ります。
メディア企業の中でもネクスターの強みはハイパーローカルと呼ばれる超地域密着型の情報を発信していること、加えてデジタルメディア企業としてデジタル技術を活用して多様な媒体で放送を行っていることです。
ネクスターは優れたローカルニュース番組と地域コミュニティサービスとして、2009年以降で3000以上もの放送賞とジャーナリズム賞を受賞しました。
ハイパーローカルニュースとは2010年頃にアメリカのメディア業界で流行した言葉で、特定の地域に特化したニュースや情報のことです。自分が住む地域の店舗の情報やニュースを入手することができ、世界で2021年から2027年までの年間平均成長率が17.9%と、驚異的な成長が見込まれています。
デジタルメディアやモバイルアプリ、ソーシャルメディアでもサービスを提供しており、視聴者はいつでもどこでもハイパーローカルなニュースやビデオ、情報を見ることができます。多様なメディアに対応していることで広告主としても幅広い視聴者層を得ることができ、近年拡大してきているデジタル広告の収益化にもつながっています。
デジタルメディアとしては120のローカルWebサイトと284のモバイルアプリを運営しています。「The Hill(政治専門誌)」と「BestReviews(クチコミサイト)」というWebメディアもその一部ですが、これらは月間ユニークユーザ数が1億3000万人を超える、アメリカのデジタルニュースの中でもトップ10に入る数値です。このように影響力の大きいメディアを利用することにより、高い広告効果を期待をもたらすことができます。
様々な媒体で手軽に情報が入手できるようになった現在、世界の広告市場はデジタル広告が牽引しており、日本においてもデジタルを中心に2019年から2025年にかけて広告費が倍増する見込みです。
ハイパーローカルニュースともデジタルメディアとの相性がいいため、今後日本でもそのようなサービスが広まってくるかもしれません。
会社ウェブサイト
https://www.nexstar.tv/
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