アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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インターパルファム(Inter Parfums):香水の受託メーカー

一般消費財

アメリカ成長株: インターパルファム(Inter Parfums)の概要

インターパルファム
Inter Parfums, Inc.
ティッカーコード:IPAR
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/IPAR/annual

香水の歴史は6千年ほど前の古代エジプト時代から始まり、現在に至るまで廃れることなく続いている文化です。
香水には自分の個性を表現したり、好感度を上げたり、気分を変えたりする役割があって多くの人々には欠かせないものです。
特に高級ブランドにとっては香水がイメージづくりに重要なアイテムとなっていて多くの有名ブランドが独自の香水を持っています。

今回紹介するインターパルファム社は、Coach、Abercrombie&Fitch、Dunhillなどの30以上の高級ブランドとライセンス生産の契約を結び、ブランドからの要望に応じて香水を調合し製造しています。

香水は高級ブランドの洋服やバッグなどの主要製品に比べて一般的に低価格で購入しやすいため幅広い層にアピールできるメリットがあります。
例えば、“シャネルNo.5”はCHANELを象徴する香水として世界中で有名です。

イメージという意味では環境問題への取り組みも重要になってきていますが、これは高級ブランド品を買うような高収入層に高学歴で環境意識が高い人が多いためです。
特にイメージを気にする高級ブランドにとって環境への配慮は避けて通れない道になっています。

たとえ自社製造でないとしても原材料の調達先まで責任が問われるような時代になってきていますが、香水の製造には石油由来の化学薬品を使うことが多い上、採掘・精製の段階で温室効果ガスの排出を伴うという問題を抱えています。

そこで同社は環境問題への取り組みとして以下のような対策を実施しています。
・原材料、製造工程、パッケージングにおいて環境に配慮した設計を採用
・水の再利用、高効率化、廃棄物の縮小などの製造工程における環境負荷の低減
・工場のエネルギー源を再生可能エネルギーに変更
・輸送の際の二酸化炭素排出を抑制
・原材料のサプライヤーに対し環境にやさしい原材料を調達
こうした積極的な取り組みは消費者からの信頼を得ることにつながり、製造を委託するブランド側としても同社を選ぶ大きな理由になります。

コロナ前から順調に成長していた香水市場ですが、コロナ禍に入り自宅待機で人に会わなくなった影響で大きく落ち込みました。
最近は、コロナの弱毒化やワクチンの普及もあり、コロナ禍以前のように人々が普通の生活に戻ることで香水の売上も従来の成長を取り戻しつつあります。

米国は現在急激なインフレに見舞われていますが、一般的にインフレ自体は高収入層の消費には影響が少なく高級ブランド品はインフレに強いと言われていて、香水市場もインフレによって今後急速に萎んでいくという心配はあまりしなくてもよいかもしれません。

個々のブランドには当然浮き沈みがありますが、同社は多数のブランドからのライセンス生産を請け負っているので、特定のブランドの人気に左右されずに安定した収益を確保できます。
また、有名な高級ブランドの香水を製造してきた実績を元に新しいブランドとの契約にも積極的に動いており、今後も安定した成長が見込まれると考えてよいでしょう

 会社ウェブサイト
www.interparfumsinc.com

 

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