アメリカ成長株:フェデラル・シグナル(Federal Signal)の概要
フェデラル・シグナル
Federal Signal Corp.
ティッカーコード:FSS
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク:
https://finance.yahoo.co.jp/quote/FSS/annual
フェデラル・シグナル社は、公共事業・産業市場向けの特殊車両や安全・セキュリティ機器と関連サービスを提供しています。
同社の事業は以下の2つのグループで構成されています。
・環境ソリューショングループ
道路・下水道・産業施設の洗浄のための機器、部品、保守サービス、レンタルなど
・安全・セキュリティシステムグループ
警察・消防や工業で使われるサイレン製品、警告システム、通信機器などの製品
同社は1901年に、白熱球で照らされる看板の制作から始まり、電動サイレン、火災警報器、屋外照明に手を広げ、1982年以降は買収により交通信号、道路清掃、バキュームカー、下水道洗浄、バキュームショベル、除雪、アスファルト補修など分野に事業を拡大してきました。
主に公共の安全を支援する製品を扱っているため、取引先の多くは国や自治体などの公共機関となっています。
同社には公共機関と長年にわたって取引してきた信頼と実績があり、公共部門市場において強固な地位を築いています。
現在米国は、長引くインフレと利上げによる金融引き締めによって近いうちに景気後退に入ると見られています。
そうなると民間企業の投資や取引が減ってしまう可能性がありますが、公共インフラの管理・維持は継続する必要があり簡単に削減されることはありません。
同社は公共機関との取引が多く、これが安定した収益源となるため不況に強い体質を持っています。また、最近の環境保護重視の流れに沿ってハイブリッド・電動化した各種の清掃車を開発していて今年の産業展示会で発表する予定です。
乗用車市場ではEVがもてはやされ需要が伸び生産も増加していますが、同様のことが清掃車やバキュームカーのようなワークトラック市場でも起きています。
EV市場は今後ますます成長すると期待されていて、同社がこの市場でも競争力を持つために重要な戦略となっています。
このように、公共インフラ向けの事業を中心とした収益を基盤にしながら、新しい需要が見込める市場に向けた開発も積極的に進めています。
同社は今の状況にうまく適合することで安定と成長を両立させており、今後も強い競争力を維持していけると期待してよいでしょう。
会社ウェブサイト
www.federalsignal.com
コメント