アメリカ成長株:エンゲージスマート(EngageSmart)の概要
エンゲージスマート
EngageSmart Inc
ティーカーコード：ESMT
上場市場：NYSE（ニューヨーク証券取引所）
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/ESMT/annual
マサチューセッツ州ブレーンツリーに本社を置く、ソフトウェアプロバイダーです。2018年12月に設立され、2021年9月にニューヨーク証券取引所に上場しました。2021年度の売上は2億1628万ドル、従業員は789人です。
エンゲージスマートでは、顧客とそのクライアントとのエンゲージメント（関係性）を高める、顧客エンゲージメントと統合決済ソリューションを提供しています。
同社のサービスはヘルス&ウェルネス・政府・公共事業・金融サービス・慈善事業の業界を中心に、89,000以上の中小企業および3,200以上の大企業で導入されています。
エンゲージスマートの特徴は、これらの顧客エンゲージメントと統合決済ソリューションが垂直統合されていることです。垂直統合とは、技術的には異なる工程を一つにまとめることで機能間の連携を強化し、ひいてはシステム全体としての価値を高める手法です。
同社が提供しているサービスは4種類あります。
その1つであるSimplePracticeは、個人開業した臨床医向けの、診療管理をシンプルにするサービスです。遠隔診療のためのHIPAA（電子化した医療情報に関するプライバシー保護・セキュリティについて定めたアメリカの法律）に準拠したビデオ通話機能や診療のオンライン予約システム・患者のサポート・支払いなどに至るまで、診療に必要な一連の機能を備えています。
次にInvoiceCloudです。政府・公共事業・金融サービスの顧客が請求・支払の合理化を行うためのサービスです。このサービスを利用することでデジタル上での請求書の検索、ペーパーレス請求書による支払い、および支払いの自動化を行うことができます。これにより期限内の支払い率が向上し、支払い自体の負担も軽減することができます。
3つ目はHealthPay24です。これは医療システム・医師グループ・歯科医院・医療費請求者が自己負担による収益を最大化するのに役立つサービスで、患者の自己負担金の回収をにするのに役立ちます。
そして4つ目はDonorDriveという非営利団体・医療機関・高等教育機関向けのサービスです。イベントでの募金活動や寄付キャンペーンの作成が行えるデジタル募金ソリューションで、慈善団体がオンライン上で認知度を高め、より多くの人からのサポートの獲得や、より大きな影響を与えることに繋げることができます。
これらのように、エンゲージスマートでは関係性の強化と決済ソリューションによって各業界・分野のビジネスを簡素化、合理化、および成長を支援しています。
2021年、エンゲージスマートは北米で最も急速に成長しているテクノロジー企業の500社に選ばれました。2019年度から2021年度の売上は約3倍と驚異的な成長を誇っています。
また、2022年には従業員の福利厚生でトップの企業に選ばれるなど、職場としての魅力も大きい企業であり、2022年第2四半期の決算においても売上が昨年比で43%増加と、その勢いは止まらず、目が離せない企業です。
会社ウェブサイト
https://engagesmart.com/
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