アメリカ成長株:ドセボ(Docebo)の概要
ドセボ
Docebo Inc
ティーカーコード:DCBO
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/DCBO
カナダのソフトウェア企業です。2005年にイタリアで設立、2016年にカナダのオンタリオ州トロントに移転し、2019年10月にトロント証券取引所で最初の上場を経て2020年12月にNASDAQに上場しました。2020年度の売上は6291万ドル、従業員は488人です。
ドセボは企業向けの学習管理システム「DoceboLearningSuite」を提供しています。DoceboLearningSuiteでは学習コンテンツを作成し、顧客・パートナー・従業員にトレーニングを提供し、学習状況を管理することができます。
顧客におけるトレーニングでは、例えば提供する製品について理解を深めてより製品を活用してもらうためのコンテンツの提供などを行えます。理解を深めることで顧客がその製品のファンになることも少なくありません。
パートナーには成果を出すためのベストプラクティスといった有益な情報の提供、従業員には新入社員向けの教育・育成プログラムを用意し、教育コストを下げるなど幅広く活用することができます。
ドセボの製品はAmazon Web ServicesやWalmart、Coca Clolaなど世界の名だたる企業を含む2800社以上の企業で採用され、業界のリーダーとして活躍しています。
2019年、BEST LEARNING SYSTEMを受賞、2021年にはBEST SOFTWARE AWARDSにおいてソフトウェア製品Top100・人材向け製品Top50を受賞するなど、数多くの賞を受賞しました。
製品の1機能であるShapeでは、用途に応じた学習コンテンツの作成が行えます。通常、1時間の学習コンテンツを作成するには最大100時間かかると言われています。しかし、Shapeを活用した場合は、内部または外部の情報やコンテンツと接続することで、AIにより学習コンテンツを自動作成し、作成コストを大幅に下げることができます。自動翻訳にも対応しており、作成したコンテンツを数分で多言語にて提供可能です。
上記のように学習コンテンツは外部とも接続可能ですが、Google DriveやZoom、Salesforceといった外部システムと接続することで、外部システムに対する学習もDoceboLearningSuiteの環境で行うことができます。
また、顧客管理システムであるSalesforceとの接続では、ドセボでの学習がビジネスとしてどれだけ成果に繋がっているのかを可視化し、収益パフォーマンスの計測も可能です。
学習状況を管理するためのレポート・ダッシュボードも設けられており、マネージャーや教育担当者はレポートにより各部門や個人の学習状況を確認し、どのコンテンツが役立っているのか、どのようなカテゴリの学習が不足しているのかを確認し、教育マネジメントに繋げられます。
企業において教育は不可欠であり、従来の方法は負担が大きく、教育担当者によって教育品質にも差が出てしまうといった課題がありました。しかしドセボの学習管理システムを利用することで、自社に必要な学習コンテンツをすばやく作成し、必要な人全員に必要になったタイミングで配信が可能です。
そうして学習を積むことで個々人の生産性が向上され、企業の発展にも繋がっていきます。ドセボはそのようにテクノロジーで学習体験を変革しようと取り組んでいる企業です。
会社ウェブサイト
https://www.docebo.com/
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