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アメリカ成長株:チャンピオンX(ChampionX):石油・ガス採掘を支援する自動化技術を提供

エネルギー

アメリカ成長株:チャンピオンX(ChampionX)の概要

チャンピオンX
ChampionX Corp
ティッカーコード:CHX
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/CHX/annual

地球温暖化防止のため脱炭素が推進される中、あいかわらず石油やガスは世界中で採掘され使われ続けています。

石油は車・船・飛行機など輸送、発電、暖房などの燃料やプラスチック、農薬、医薬品の原材料として、ガスは、コンロ、暖房、発電、輸送などの燃料に使われています。
人間の経済活動に幅広く浸透しているため急激な脱却は現実的にはかなり困難であり、少しずつ依存度を下げていくしかありません。
やむなく使うとしても、少しでも環境負荷を下げることが求められていて、その鍵となるのは人工知能やIoT(物のインターネット)などのITを利用した油田オペレーションの自動化技術です。

今回紹介するチャンピオンX社は、石油・ガスの掘削と生産を支援する自動化技術、掘削技術、化学プログラム、人工リフトシステムを提供しています。

「化学プログラム」とは、油田・ガス田に注入して坑内のクリーニング、流体の粘度調整、腐食防止など、生産性を向上させるために使用する化学物質の管理プログラムです。

また、「人工リフトシステム」とは、油田・ガス田内の圧力を調整して石油やガスを地上に引き上げるため使用される圧力バルブやバルブポンプとその制御システムです。

ITによる自動化技術を駆使した石油・ガス産業向けのソリューションは“デジタル油田”と呼ばれています。
“デジタル油田”では、IoT化されたセンサーで現場のデータをリアルタイムで収集し、異なる部門の専門家で共有・解析します。
これをもとに油田をリモートで制御することで、オペレーションの効率化・最適化、データ統合と解析、ワークフローの自動化が可能になり、生産性の向上、コスト削減、作業リスクの低減が実現されます。

石油・ガス産業は、地球温暖化防止の観点から問題があるだけでなく、採掘現場周辺の環境破壊や労働・人権の問題も抱えています。
油田には、危険、重労働、環境破壊といった負のイメージがあり、若者に敬遠されがちで新しい人材がなかなか集まらず人手不足が問題になっています。
しかし、油田オペレーションの自動化により、危険な場所への立ち入りや危険な作業が減って労働者の安全性が向上した上に、限られた人材を最大限に活用できるようになりました。

さらに、効率が上がったことで採掘時の排ガスが削減され、自動監視システムによる異常やリスクの早期発見が事故や汚染物質・ガス漏洩の予防につながり、周辺地域の環境保護に役立ちます。

これだけ脱炭素が叫ばれている中でも石油・ガスには根強い需要があり、人間の経済活動が続く限り当面なくなることはありません。
同社の自動化技術は、需要の絶えることのない石油・ガス産業が抱える、環境破壊、労働環境、人手不足、効率化、コスト削減などの多くの課題の解決に貢献しています。
余程のエネルギー革命でも起きない限り、この状況はしばらくの間続いていくことになるでしょう。

 会社ウェブサイト
www.apergy.com

 

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