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アメリカ成長株: ビッグコマース(BigCommerce):SaaS型eコマースプラットフォームを提供

IT

アメリカ成長株:ビッグコマース(BigCommerce)の概要

ビッグコマース・ホールディングス
BigCommerce Holdings Inc
ティーカーコード:BIGC
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/BIGC

テキサス州オースティンに本社を置く、ソフトウェア企業です。2003年に設立され、2020年8月にNASDAQに上場しました。2020年度の売上は1億5236万ドル、従業員は813人です。

ビッグコマースではオープンSaaS型eコマースプラットフォーム「BigCommerce」を提供している企業です。小規模な新興企業から中堅企業、および大企業に至るまで、あらゆる規模の加盟店がより多くの販売ができるよう支援することを使命としています。

BigCommerceは2020年時点で日本を含む150ヶ国かつ6万以上ものECサイトにて利用されています。料金体系としては機能に応じたプランごとの月額制サブスプリクションモデルです。

製品の特徴として、API主導のサービスであることが挙げられます。
APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略称で、プログラム同士を繋ぐためのインターフェースです。インターフェースで決められたルールに則ることで、他システムが提供するサービスをプログラム経由で利用可能になります。

このAPIは提供するシステムを提供する企業が利用可能な機能の範囲を決めていますが、BigCommerceはオープンプラットフォームを掲げており、プラットフォームのデータの90%以上をAPIで利用可能にしています。APIで機能が提供されることにより、必要な機能を必要な分だけ利用でき、さらに自社に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。

また、ヘッドレスコマースと呼ばれる仕組みを採用しており、ECサイトにおいてユーザーに表示する画面と、ユーザーの操作に伴って画面上では見えない部分で動作する処理を切り離せます。

この機能を利用することにより、例えば表示する画面はサイトやブログ作成ツールとして大きなシェアを誇るWordpressを利用し、eコマースの機能はBigCommerceのものを利用する、といったことが分業制が可能です。

COVID-19の感染拡大により、eコマース市場は急速に成長をしてきています。日本国内の2020年のeコマース市場規模は前年に対し、物販系が21.71%増加、デジタル系が14.90%増加しています。サービス系は飲食サービス、旅行サービス、チケット販売が急激に落ち込んだため、14.9%縮小しています。EC化が加速度的に伸びており、今後も物販系を中心にさらに拡大していきそうです。

また、2021年7月、Big Commerceと世界最大の電子商取引サイトであるAmazonの提携が発表されました。この提携はAmazonに出店していなくとも、Amazonの物流サービス=フルフィルメント(EC販売における受注から配送までの一連の業務プロセス)がBigCommerceユーザーで利用可能になるというものです。

世界最大のeコマースプラットフォームであるShopifyと比べるとBigCommerceは後発のeコマースとなりますが、この大きな提携をはじめとして、今後の競争に注目です。

会社ウェブサイト
https://www.bigcommerce.com/

 

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