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アメリカ成長株:アプフォリオ(AppFolio):不動産管理・投資関係のソフトウェア

IT

アメリカ成長株:アプフォリオ(AppFolio)の概要

アプフォリオ
AppFolio Inc
ティッカーコード:APPF
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/APPF/performance?styl=annual

アプフォリオ社は不動産管理と不動産投資管理のためのクラウドベースのソフトウェアソリューションを提供しています。
不動産管理は、ファミリー、シングル、商業、学生向け住宅などの不動産管理者向けに設計された“アプフォリオプロパティマネージャー”という不動産テクノロジーソリューションによって効率的に行われます。

アプフォリオプロパティマネージャーには以下のような機能があります。
・会計機能:不動産の収益と費用を追跡し、レポートを作成する。
・マーケティング機能:物件の広告を作成し、オンラインで宣伝する。
・リース管理機能:テナントのリース契約をデジタル化し、更新や終了を自動化する。
・物件管理機能:物件のメンテナンスリクエストを受け付けて追跡し、点検をスケジュールして結果を記録する。
・モバイルアプリ:モバイル端末で物件をリアルタイムで点検して写真をアップロードし、作業指示の作成・編集ができる。
・ポータル:所有者、ベンダー、居住者が必要な情報にアクセスしたり、コミュニケーションを取ったりできるポータルを提供する。
・レポーティング機能:不動産のパフォーマンスに関する詳細なレポートを作成する。
・オンライン支払い:テナントがオンラインで家賃を支払える。
・自動仕訳入力:請求書を自動的にシステムに入力する。
・仕事の管理:作業指示を作成して追跡する。
・ユニットターンボード:空室のユニットを新たなテナントのために迅速に改装するツールを提供する。

不動産投資管理にはファンド管理と共同投資のためのツールである“アプフォリオインベストメントマネージャー”というプラットフォームが提供されます。
アプフォリオインベストメントマネージャーには以下のような機能があります。
・資金調達の効率化:新しい投資の公募を宣伝し、投資家の関心を集めて電子的に資金を収集することで資金調達の効率を向上させる。
・キャッシュフローの自動化:自動化された電子的な投資、資本コール、分配により、設定された顧客のペースで資金を移動させる。
・レポートの効率化:各投資家に対して複数の投資を含むカスタムレポートを自動生成することで四半期ごとや年次のレポート作成にかかる時間を削減する。
・キャッシュウォーターフォールの効率化:直感的に設計されたキャッシュウォーターフォール(キャッシュの優先順位付け分配)ツールを使用して分配を迅速に計算し、支払いを電子的に処理することでエラーのリスクが減少し、監査が容易になる。
・投資家への支払い:投資家の入出金は投資管理ワークフローに統合され、1つのプラットフォーム内で資金調達、分配、追跡し、ACH送金または小切手郵送で決済される。
・電子的に文書を安全に共有:サブスクリプション契約、運用契約、未公開株情報などの資金調達文書を交換、署名、追跡し、投資家情報も電子的に配布、署名ができる。
・成立前の取引の追跡と管理:まだ成立していない不動産取引を追跡、管理して内部チームとコミュニケーションを取るための一元化された情報源を作成し、準備ができたら数回クリックするだけで取引を公募に切り替えられる。

サービスは全てクラウドベースで提供されるため、ユーザーはいつでもどこでもアクセスすることが可能です。
また、システムのアップデートやメンテナンスが自動的に行われ、ユーザーがそれらの手間をかけることなく最新の機能を利用できます。
さらに、データのバックアップとセキュリティも強化され、ユーザーの重要な情報が安全に保管されます。

クラウドサービスには大きく分けて、誰でも使える“ホリゾンタルSaaS”と専門分野に特化した“バーティカルSaaS”の2つがあります。
ホリゾンタルSaaSはメールやストレージなどの業種に関係なく使える機能が提供されます。
同社のサービスはバーティカルSaaSの方に該当するもので、不動産業界に特化しています。
業界特有の問題解決に圧倒的に有利であり、競合が少なくてシェアが取りやすく、乗り換えされにくいというメリットがあります。
同社の不動産管理アプリケーションは、様々な機能が一つに統合されており、ユーザーフレンドリーで直感的な操作が可能なチャットツールが好評です。

コロナ禍において、非接触が推奨されたことで、業務のリモート化が半ば強制的に進められ、従来は対面コミュニケーションで成り立っていた不動産管理業界にもデジタル化の波が押し寄せました。
デジタル化によるコスト削減や効率化のメリットを享受した不動産業界では、コロナ後も元に戻ることはなく、逆にデジタル化が更に進んでいて、こうした流れは他業界でも広まりつつあります。

同社は不動産管理にとどまらず、2012年に法律業界向けのソフトウェアプロバイダーである“MyCase”を買収して法律事務所向けのサービスにも事業を拡大するなど、他業種への進出も積極的に行っています。
今後も既存サービスの充実をはかりながら、その他の業界にも水平展開していくことで、事業の多角化と収益源の拡大を図り、持続的な成長を実現していくと期待されます。

会社ウェブサイト
www.appfolioinc.com

 

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