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アメリカ成長株:アペリス薬品(Apellis Pharmaceuticals):自己免疫疾患のための補体タンパク質阻害剤を開発

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アメリカ成長株:アペリス薬品(Apellis Pharmaceuticals)の概要

アペリス・ファーマシューティカルズ
Apellis Pharmaceuticals Inc
ティッカーコード:APLS
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/APLS

免疫応答は、体内に侵入してきた病原菌に抗体が結合し、これが目印となってそれに続く様々な防御反応が引き起こされる現象ですが、これには ”補体”と呼ばれるタンパク質が介在していて重要な役割を果たしています。

補体は血液中に常在していて、外敵が侵入してくると
・病原菌を消化する食細胞を呼び寄せる
・病原菌の表面に穴をあける
・外敵が侵入してきたことを知らせるシグナルを伝達する
などの働きをすることで防御反応の一端を担っています。

これらの防衛システムが外敵に向けて働く場合は良いのですが、暴走して自分の細胞まで傷つけてしまう状態にあるのが“自己免疫疾患”です。同社はこの補体タンパク質をターゲットとした阻害剤を開発しています。

補体タンパク質はC1~C9までの9種類があってそれぞれの役割が異なっているため、どの補体を標的にして阻害するかによって免疫応答の抑制効果が変わってきます。

同社はC3阻害剤であるAPL-2の臨床実験を進めていて、網膜の地図状萎縮(GA)、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)などの自己免疫疾患での使用が承認間近です。

どちらも血管の細胞が免疫によって攻撃されることで発症する難病です。

※臨床実験の進行状況の詳細は以下のURL参照
https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fwww.apellis.com%2Four-science%2Four-pipeline%2F

このAPL-2は、C3以外の補体タンパク質であるC5を標的にした他社開発の阻害剤と比べ、血管外溶血の治験において良い成績を上げています。

自己免疫疾患の治療は暴走する免疫応答を抑えることが基本となりますが、抑えすぎると本来あるべき抵抗力まで落ちてしまって感染症のリスクが高まる危険があり、そのバランスをうまく取らなければならないという難しさがあります。

補体タンパク質をターゲットにした場合には、阻害剤の免疫抑制効果に多様性があり、治療対象となる疾患に応じて選択できるという点でコントロールしやすいと言えます。

また、その他の補体阻害剤と組み合わせて使用することで病状に合わせて最適化していく試みが進んでいて今後の展開にも期待したいところです。

会社ウェブサイト
www.apellis.com

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