2026年3年20日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1580.59で終わりました。一週間前に比べて-29.27(-1.82%)と続落しました。

主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.11%)およびSP500(前週末比-1.90%)とほぼ同程度の下落となっています。
引き続き、中東情勢が市場センチメントを悪化させています。また、プライベート・クレジットについても、まったく良いニュースはありません。
この数週間、米国小型成長株は主力株に対して大幅に負け越していたため、さすがに割安さも際立っており、「マーケット並み」の下落にとどまっています。
リスクオフの市場環境が続いているため、まだしばらくは絶対的にも、(対主力株での)相対的にも、米国小型成長株は厳しい状況になると予想されます。
<主力大型株 VS 小型成長株>
長期的なトレンドや、バリュエーションの視点でみれば、2023年以降は「小型成長株は歴史的に異常な割安局面」となっています。この1年程度は、やや割安さが改善されてきましたが、イラン攻撃+プライベート・クレジット問題により、再び「異常な安値圏」になっています。
<プライベート・クレジット問題>
関連株は、下落が止まっています。しかし、運用しているファンドのNAV(価格)は下落しており、また解約も止まっていません。
どこかで、大きな材料(ファンドの破綻や、関連企業の破綻)がでるかどうか、が次の焦点です。
<外部材料>
従来から以下の3つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
中東問題は、世界中の株式市場に悪影響を与えています。
そして、中東問題は欧州の政治問題とも連動してきました。
<中東問題と欧州の問題>
欧州は、エネルギー価格高騰でこれまで燻っていた問題が悪化しています。具体的には
・ロシア産エネルギーを排除する社会的コストが一段と高まる。
・インフレにより、英国・フランス等の「財政問題が顕著な国」の国債金利が、十年来の高さまで上昇しており、市場にショックを与えるリスクが出てきた。さらに、財政問題への対処法が、激烈な政治闘争を生む可能性がでてきた。
・ウクライナ支援(資金+武器)が、時間の経過とともに明確に難しくなる。
・中東問題が継続している間は、上記3つの問題は時間の経過とともに悪化するが、欧州はこの問題を自ら解決する手がない。(米国はともかく、イスラエルは中途半端な状態ではイランと停戦しない。)
日本も「石油備蓄が十分だから」とのんき構えてはいられませんが、欧州の追い込まれ方はレベルの違う厳しい状況になっています。フランスの地方選挙の結果に注目しています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2026年3月20日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1580.59/6506.48=24.29%、
26週移動平均との乖離は-0.36%でした。

2023年以降、非常に割安な水準に沈みましたが、この1年は改善してきました。
しかし、イラン攻撃+プライベート・クレジット問題により、再び24%前半まで売り込まれています。歴史的な割安水準に逆戻りとなっています。
→ 2022年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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