アメリカ成長株:デュオリンゴ(Duolingo)の概要
デュオリンゴ
Duolingo Inc
ティーカーコード：DUOL
上場市場：NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/profile/DUOL
ペンシルベニア州ピッツバーグに本社を置く、言語学習アプリを提供する企業です。2011年8月に設立され、2021年7月にNASDAQに上場しました。2021年度の売上は2億5077万ドル、従業員は500人です。
世界では12億もの人々が就職や海外でのビジネスや暮らし、海外旅行などを目的として外国語を学んでいます。しかし外国語を学ぶための語学教室は多くの人にとって高額であり、受講を断念する人も少なくありません。
そのような課題を解決するため、デュオリンゴは誰もが無料で外国語の学習機会を得られる世界の実現を目指して設立されました。同社が提供する無料言語学習アプリ「Duolingo」は世界の大富豪やハリウッドスター、発展途上国の公立学校の生徒たちなど、貧富の差を問わず世界中で5億人に利用されています。
価格面のほか、Duolingoでは日々数百万人が学習するプロセスをビッグデータとして管理・自動的に分析し、それを基に機械学習アルゴリズムを用いてユーザー1人1人に合わせた最も効果の高い学習プロセスを提供するという、パーソナライズされた学習体験を可能にしている点が特徴です。
また、オンライン学習では1人で学習を進めるため、モチベーションを持続させることは容易ではありません。そこでDuolingoでは日々楽しんで学習を進められるよう、1回5分の極めて短時間のレッスン・レベルやポイントの獲得・覚えやすいユニークな文章など、ゲーム感覚で学べるようにデザインされています。
そのほか学習コンテンツとしても国際基準に沿ったカリキュラムの採用や、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングといったコミュニケーションに必要な各スキルを包括的に学ぶことができます。
これらのような機能を提供していることにより、語学教室のマンツーマンレッスンと同等以上の学習体験を届けられるようにしています。
現在、デュオリンゴは世界4箇所のオフィス、30以上の国と地域、30以上の言語が利用される環境で運営されています。現在日本人向けとしては英語・韓国語・中国語・フランス語の4か国語の学習コースが提供され、全体では日本語を含む40言語の学習を可能とし、Google PlayおよびApple App Storeの両方で教育カテゴリにおける売上高No.1のモバイルアプリとなりました。
語学ビジネス市場としてはコロナ禍の影響で成長が足止めされていますが、一方でデュオリンゴのようなeラーニング市場は成長が加速しています。誰もが自宅で無料で学習できるプラットフォームが浸透してきていることにより今後も同社の需要は高まってくると考えられ、現在の日本人向けの4か国語だけでなく、より手軽に世界各国の語学学習できる世の中になるかもしれません。
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