アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株市場の動き-2022-08-05

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アメリカ成長株

2022年8月5日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1200.16で終わりました。一週間前に比べ34.53ポイントの続伸(+2.96%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.13%)やSP500(前週末比+0.36%)は横這いであり、この数週間の「小型成長株の強さ」が継続した一週間でした。

先週のこのコメントでも書きましたが、米国経済は市場の予想より強い感じです。
週末に発表された雇用統計は+52.8万人と市場予想の25万人を大幅に上回りまわりました。長期金利も急反発しました。

しかし、業績が堅調な企業も多く、主要インデックス等市場全体では横ばいでした。(このコメントは何度も書いていますが)、小型成長株のバリュエーションは非常に割安になっており、絶対水準としても安い小型成長株は堅調が継続しています。

<米国はインフレ?それともデフレではない適切な環境?>
週の初めに発表された中国の経済指標が予想外に弱く、原油価格は大きく下げています。国際商品市況は全体的に冴えない動きで、原材料からくるインフレ圧力は軽減しています。

但し、アメリカ国内について見れば、やや過熱感は収まったものの堅調雇用市場は堅調で、賃金上昇からくるインフレ圧力はかなりあります。
また、先週のコメントで触れましたが、マンチン議員の心変わりによって成立が確実視される、「インフレ的な財政政策」は今後数年にわたって、物価を押し上げる圧力を継続します。

物(材料や賃金)サイドは以上の通りですが、流動性サイド(マネーサプライ)は安定しています。このため極端なインフレにはならないと思います。全体では「デフレではない、そこそこのインフレ」になるのでは、思っています。金利もある程度あり、経済の成長にも適した環境が継続すると期待しています。

<ペロシ氏の台湾訪問とウクライナ情勢、モンゴル帝国 VS 古代ローマ??>
ウクライナ情勢は、相変わらず停滞しています。
しかし、ペロシ氏が台湾を訪問したことから、中ロの結びつきが強くなってきました。

既にロシアの多くの銀行が中国の国際銀行間決済システム(CIPS)に接続していますが、ついにロシア企業の発行する「人民元建て債券」がモスクワ取引所に上場するところまできました。

ロイター:モスクワ取引所、中国人民元建て債券の取引開始
https://jp.reuters.com/article/russia-moex-yuan-idJPKBN2P91GB

さらに、台湾問題により、中国によるロシア支援も強化されるでしょう。
中国国内の世論も硬化しているため、いまさら欧米の言う事を聞くわけにはいきません。

中国・ロシア・北朝鮮・イラン・中央アジアといった「枢軸」と、西側先進国、そして多くの途上国の3つのグループに分かれる動きが一段と強まります。
ウクライナ侵攻も、「NATO+ウクライナ VS ロシア」 → 「西側先進国 VS 枢軸」となり、もはやウクライナ自体には事態を収拾できない状況になりそうです。

ちょっと話は飛びますが、中国+ロシア+北朝鮮+イラン+中央アジア=昔のモンゴル帝国の版図と一致します。モンゴル帝国の遺伝子が、反民主主義的なのでしょうか?

歴史的には韓国、ミャンマー、パキスタンはモンゴル帝国に入り、日本、インド、アラビア半島、エジプト、ASEAN(ミャンマーを除く)は入りませんでした。
トルコは小アジアのほとんどはモンゴル帝国に占領されましたが、コンスタンティノプール(現在のイスタンブール)は入っていません。NATOにいながら、ロシアとも親しい。「微妙なところ」にいるのは、当時と重なります。

今回はどうでしょうか?日本は再び「大帝国との戦いの最前線」になるのでしょうか?

一方、西洋先進国の政治スタイルは、古代ローマ(共和制+帝制)の遺伝子でしょうか?
モンゴル帝国 VS 古代ローマ。映画的です。

但し、枢軸で経済的に強いのは中国だけですが、中国経済も根本的な矛盾(=できあがったストックには価値が乏しい)を抱えています。長期的には「枢軸の経済」は悲惨な状況になる可能性があります。

ここからは「我田引水+希望」的なコメントですが、長期的に勝ち組となる「西側先進国サイド」の「ど真ん中」にいる「米国成長株」の中でも
・世界経済全体の影響を受けやすい、大型成長株は相対的に不利。
・米国国内の需要の影響の強い、小型成長株は相対的に有利。
になると期待しています。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年8月5日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1200.16/4145.19=28.95%
26週移動平均との乖離は+0.80%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

この3ヶ月ほど、27%程度の水準で横ばいを続けていましたが、反発の兆しが見えてきました。

→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年6月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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