2022年6月3日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1131.66で終わりました。一週間前に比べ3.76ポイントの小反落(-0.33%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.94%)やSP500(前週末比-1.20%)よりやや小さな下落でした。
一週間前の急反発の余韻と、反動が綱引きをした一週間でした。
小型成長株の主力インデックスへの相対的な強さでは、「底入れ」の兆しが見えてきたのでは?と期待しています。
<ウクライナ侵攻>
戦線は相変わらず膠着しています。
6月からはウクライナが本格的に反転攻勢をかけるという期待が出てきています。一方で、「とにかく戦争を止めよう」という視点で、ウクライナに領土的譲歩を迫る動きも同時にあります。
ウクライナとしては、反撃によって短期的に戦線を押し戻し、国際世論を「ウクライナが勝つためには、そんなに長い時間は必要ない。だから、中途半端に戦争を終わらせ無くても大丈夫」という流れにする必要があります。
ところでバイデン大統領が中東を歴訪するとのニュースが出てきています。支持率が悲惨なことになっており、インフレを抑えるにはサウジアラビア(およびUAE)の原油の大幅増産がどうしても必要なようです。難題は、サウジの皇太子です。うまく行くでしょうか?
<小型成長株の押し目買い>
引き続き、毎日少しずつグレートスモールを買っています。順調に買えています。
今週は、ウォールストリートジャーナル誌に、「米小型株に売られ過ぎの声、買い場探る動きも」という記事がでました。パフォーマンスやバリュエーションによって、相当の割安である、との内容でした。(このコメントでは、相当前から小型成長株は割安、と言ってきたので、今さらながらという感じですが)
このような記事が、市場の視線を小型株、小型成長株に集めてくれれば、と期待しています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年6月3日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1131.66/4108.54=27.54%
26週移動平均との乖離は-1.30%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。
現在の水準は、2020年のコロナの最悪期をも超え、リーマンショック以来の歴史的な割安水準になっています。相対的には歴史的な買い場となっており、非常に魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年4月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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