2022年4月29日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1140.88で終わりました。一週間前に比べ50.69ポイントの大幅続落(-4.25%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.47%)やSP500(前週末比-3.27%)に比べても、大きな下落でした。
今週は、金利上昇による売り圧力に加え、中国のコロナ感染の拡大による中国経済の減速懸念で下げ、さらにGDP統計やアマゾン等の主要企業の決算が弱いことで米国景気への心配も加わり、2週連続の大幅下落となりました。
小型成長株の弱さも相変わらずであり、対主力インデックスでも冴えない動きが続いています。チャート的にも、小型成長株は3月の戻りを完全に帳消しして、底割れ状態となりました。しばらくは、厳しい相場が予想されます。
一方、ウクライナ情勢は相変わらず膠着しています。
ロシアの思惑通りに戦線は展開しないものの、西側の思惑通り国際的な制裁も拡大していません。ロシアが追い詰められて核戦争のリスクが顕在化しない限り、株式市場にとっては既に「織込済みの材料」という感じです。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年4月29日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1140.88/4131.93=27.61%
26週移動平均との乖離は-2.47%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。
現在の水準は、2020年のコロナの最悪期をも超え、リーマンショック以来の歴史的な割安水準になっています。相対的には歴史的な買い場となっており、非常に魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年10月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年3月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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