アメリカ成長株：ユニバーサル・フォレスト(Universal Forest)の概要
ユニバーサル・フォレスト・プロダクツ
Universal Forest Products
ティッカーコード：UFPI
上場市場：NASDAQ
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/UFPI
木材会社といえば、時代遅れの感じがします。日本にも昔はどの町にも製材所がありました。しかし、今はすたれているところが多いと思います。しかし、木材会社でもしっかり成長している会社もあるのです。
ユニバーサル・フォレスト・プロダクツ社は、1955年に設立された会社です。木造住宅のための建築材料はもちろん、ホームセンターで販売されている「日曜大工用」の各種の板材、さらにコンクリートの枠まで、非常に幅広い商品を提供しています。
木材といえば、単に木を切っただけ、という印象です。しかし、この会社の場合は、「木材を原料とする、様々な製品を製造している会社」と言えます。そして、多くの革新的な技術が使用されている、最先端の素材でもあります。
例えば、「木材は雨に弱く、シロアリにも食べられやすい」という問題があります。この問題の解決に、「木材に薬品を塗る」という対処方法があります。しかし、この方法は「薬品が人体や環境に悪い」「薬品が表面から流れ落ちて効果が無くなる」といった問題があります。
１つ目の問題に対しては、「人体や環境への負担が少ないにも関わらず、防水性や防白蟻性がある薬剤」の開発が進められてきました。また２つ目の問題に対しては「薬剤が木材の表目だけでなく、深部まで染み込み長期間効果が続く処理」がなされてきました。具体的には「加圧処理」と呼ばれるものです。
ユニバーサル・フォレスト社は、上記のような防水・防白蟻のみならず、非常に幅広い分野において、様々なニーズに対応できる商品を製造しています。
（注）木材の加圧処理とは、次のようなプロセスで木材を処理する方法です。
まずタンクの中に木材を入れます。
→ タンクの中の空気を抜くことで、木材の中にある水分や空気も抜きます。
→ その後、薬剤の入った液体の中に木材を漬ける。
→ さらにタンクの中を加圧することで、木材の深部まで薬剤を染み込ませます。
もう一つ、この会社の面白いところは、消費者向け商品はジャンル別に「独自のブランド」を作りウェブサイトも独立させて、消費者に訴えていることです。例えば
・処理された材木：「Pro Wood」
https://www.prowoodlumber.com/
・屋外デッキ等で使う木材「Deckorators」
https://www.deckorators.com/en
・小物やクラフト作成用の木材「Dimensions」
https://www.dimensionsdiy.com/
・庭で使うテーブルや椅子、小物「Outdoor Essentials」
https://www.outdooressentialproducts.com/en
木材自体を商品とするだけではなく、木材を材料とする商品を開発する。そういう視点を持った会社です。
会社ウェブサイト
https://www.ufpi.com/en
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