2021年9月3日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1573.08で終わりました。一週間前に比べて、21.37ポイントと続伸(+1.38%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.24%)やSP500(前週末比+0.58%)は横ばいで、先週に引き続き小型成長株の方が強くなっています。3月以降の負けを、少しずつリカバリーしています。
<景気と小型成長株>
欧米の「ワクチン先進国」では、デルタ株による感染の再拡大により、再び景気の不透明感が出てきています。
国民の60%~70%がワクチン接種を終えており、「ワクチン接種をしていない人」による感染拡大が問題となっています。このため、多くの国、州で「ワクチン接種の義務化、の導入や議論が進んできています。
今後、「ワクチン接種の義務化」と「ワクチン接種済者の経済活動の完全再開許可」が一段と進むことで、感染拡大の波を経験しながらも、トレンドとしての景気回復が進むと思っています。
景気正常化に対する信頼が増すにつれ、小型成長株への資金還流も回復さらに強化されると思います。
小型成長株は主要株式に比べて歴史的に非常に割安であり、引き続き買い場が続いていると思っています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年9月3日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1573.08/4535.43=34.68%
26週移動平均との乖離は-1.51%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
小型成長株は長期的に主要インデックスに勝っており、魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年7月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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