アメリカ成長株:オレマ・ファーマシューティカルズ(Olema Pharmaceuticals)の概要
オレマ・ファーマシューティカルズ
Olema Pharmaceuticals Inc
ティッカーコード:OLMA
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/OLMA
オレマ・ファーマシューティカルズ社は、乳ガンのための治療薬の開発に特化した臨床開発会社で新しい抗エストロゲン剤“OP-1250”の臨床試験を進めています。
米国では乳ガンが女性のガンによる死因の上位に常にあり、治療薬の開発が盛んに行われています。
乳ガンにはいくつか種類がありますが、中でも女性ホルモンであるエストロゲンによって増殖するタイプが大半を占めていて年々増加傾向にあります。このタイプの乳ガンには抗エストロゲン剤であるタモキシフェンが広く使われてきました。抗エストロゲン剤は、細胞の表面にあるエストロゲン受容体に結合することでエストロゲンの働きをブロックします。
長らく乳ガン治療で使われてきたタモキシフェンですが、エストロゲン受容体への結合が不完全なためにブロック効果が弱く、長期的に見ると一部の患者にはほとんど効かない上に約三分の一の患者が再発するという問題があります。
これに対し同社が開発するOP-1250は、エストロゲン受容体に完全に結合し、さらに受容体を分解させるという2つの機能を持っています。従来の抗エストロゲン剤に比べて確実にエストロゲン受容体を潰すことができるため効果が確実で長いというのが売りとなっています。
2つの働きを持つタイプの抗エストロゲン剤はこの他に、承認済みですでに販売されているアストラゼネカ社の“フルベストラント”や以前紹介したゼンタリス・ファーマシューティカルズ社(参照ページ)が開発中の治験薬などがあります。先行するアストラゼネカ社のフルベストラントを同社、ゼンタリス・ファーマシューティカルズ社、その他が追う形となっています。
アストラゼネカ社のフルベストラントは画期的なホルモン療法剤として有望視されていましたが、実際に使われるようになると期待されたほどの効果が出せなかったため、現在は他の薬剤との併用が模索されるような状況にあります。
同社のOP-1250は臨床試験の第一段階に入りかけたばかりですが、前臨床試験の動物実験ではエストロゲン受容体を完全に不活化し、これを強力に分解することが示されていて順調なスタートを切っています。
最近は切除手術が避けられて薬物治療を選択する傾向にあり、乳ガン治療薬の市場規模はさらに大きくなっているため、ここを狙う企業も多く競争も激しいのですが一発当てれば大きな利益を見込めるという魅力があります。
フルベストラントの状況を見る限りまだまだ他社勢にもチャンスがあり、同社のOP-1250が優れた効果を発揮できれば、規模の大きい乳ガン市場で優位に立てる可能性があります。
会社ウェブサイト
www.olema.com
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