アメリカ成長株: オーリーズ・バーゲン(Ollie’s Bargain)の概要
オーリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングス
Ollie’s Bargain Outlet Holdings Inc
ティッカーコード:OLLI
上場市場: NASDAQ
業績リンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/OLLI
ディスカウントショップは古くからある業態です。特殊な仕入れを行い、通常ではありえない大幅な割引で販売しています。例えば、賞味期限切れ寸前の在庫をバルクで大量に買い取ったり、倒産した会社の解体に伴う在庫資産の買い取り、さらに既に数年前に生産中止となった商材を、眠っていた倉庫から買い取る・・・等々。元々の仕入れ値段が超格安なので、超格安で転売できるわけです。
今回紹介するオーリーズ社はこういった典型的な、ディスカウントショップです。
様々な商品を販売しています。
本、食器、台所用の雑貨、カーペット、洗剤、衣服、子供服、玩具、家具・・・
店舗の平均的な面積は3000平米程度ですので、日本の町のスーパーより少し大きめという感じですので、特に大型店ではありません。
創業者の一人であるおじさん(オリバー・ローゼンバーグ氏 Oliver “Ollie” Rosengerg)の似顔絵をマスコットとして、店頭・店内に掲示し、「Good Stuff Cheap (良い商品を安く)」をモットーにしています。
商品によっては、Their Price(彼らの値段=他店の値段) とOur Price(我々の値段=当店の値段)を比較した「2つの値段を印刷した値札」を張っています。店のあちこちに“70%オフ”等のディスプレイが掲げられています。
相当「競争力」のある値段で販売しているようで、YouTubeにOllie’s Bargainと打てば、いろいろと面白い動画がアップされています。例えば、下記の動画は「オーリーズで購入して、ネットで転売する」という内容です。
ここ数年のオンラインショップの隆盛で多くの「店舗を持つ通常の小売店」は逆風にさらされていました。そして、今回のコロナによるロックダウンによりさらに需要が減少し、JCペニーなど著名な会社まで破綻しました。しかし、オーリーズ社などのディスカウントショップには、追い風が吹いています。
まず、コロナによって所得が低下した消費者の購買が、ディスカウントショップに向かっています。例え賞味期限がぎりぎりでも、新品は新品です。超ディスカウントで買えるならば問題はありません。
もう一つの追い風は、「多くの小売店がつぶれている」ということです。破綻すれば、その再建過程や解体過程において、多くの在庫商品が「投げ売り」されます。例えば、トイザラスのケースがあります。おもちゃの大型専門店として有名であったトイザラスは、2017年に破綻しました。オーリーズ社は、その時の解体・再建過程で多くのおもちゃの在庫を、購入しました。
コロナの影響がいつまで続くか分かりません。しかし、オンラインショッピングによる実店舗小売への影響は、まだまだ継続します。オーリーズ社などのディスカウントショップへの追い風も、しばらく継続しそうです。
会社のIRウェブサイト
https://investors.ollies.us/investor-home
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