2020年7月31日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1086.23で終わりました。一週間前に比べて、14.85ポイントの上昇(+1.39%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.16%)やSP500(前週末比+1.73%)もレンジ内の動きで、引き続きこの2か月続く持ち合いの中にいます。
「コロナ感染者増」というマイナスの材料と、「経済活動のリカバリー+ワクチン開発の進展」というプラス材料との綱引きです。今週はFRBの金融緩和の継続、大手ハイテク銘柄の決算が良かったことで、SP500と小型成長株は若干リバウンド、オールドエコノミーのNYダウは横ばいとなっています。
<コロナの新規感染者増はピークアウト?>
今週、米国の新規感染者数が横ばいになってきました。遅効性のある「日次の死者数」は引き続き増加していますが、新規死者数は4月ピークに比べるとかなり低い水準です。死亡率はかなり下がっています。この状況(=薬や治療法の発見・改善などにより死亡率低下の改善は続く)で、新規感染者増加が横ばいになれば、新規死亡者数は低下に向かいます。明らかに米国株式市場にはプラスになると思っています。
新規感染者数の横ばいの原因は、各州ごとにやっていることが異なるので、一概に言えません。マスクを着けて、ソーシャルディスタンスに注意するようになったから?ナイトクラブ等が閉鎖されたから?やっぱり紫外線??それとも「まさか」の集団免疫???
引き続き下記のサイトのTotal Cases /1M popを注視して見ています。https://www.worldometers.info/coronavirus/country/us/
現時点のTotal Cases/1M pop は、14,218です。もし本当の感染者数が、累計患者数の10倍なら、感染率は14.218%、20倍なら28.436%、25倍なら35.545%となります。
<米中の緊張>
予想通り、金融機関への制裁がない限り、大きな売り材料になっていません。
<米国の小型成長株の割安について>
7月31日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1086.23/3271.12=33.21%
26週移動平均との乖離は、+0.68%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
短期的には中立、長期的にはまだ小型成長株は割安、という感じです。
→ 2019年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年6月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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