アメリカ成長株:アージェンクスSE(ARGENX SE)の概要
アージェンクスSE
ARGENX SE
ティーカーコード : ARGX
上場市場 : NASDAQ
拠点 | ブレダ(オランダ) |
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設立 | 2008年4月 | |||
上場 | ||||
売上高(EUR) | 29,231千 | |||
営業利益(EUR) | -81,849千 | |||
最終利益(EUR) | -66,641千 | |||
顧客数 | ||||
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/ARGX
この会社は自己免疫疾患とガンの抗体治療に用いられるラマ(ラクダの仲間)抗体の研究開発をしています。
抗体というのは、体内に侵入してきた異物に結合して目印となる役割を果たすもので、これを頼りに免疫細胞が異物を攻撃し排除することができます。抗体には特定の物質や細胞を狙い撃ちできるという性質があって、例えばAという物質を体内から排除したければ、これに結合する抗A抗体を作って入れてやればAだけを排除することができるのですが、これを利用しているのが抗体治療です。
自己免疫疾患では、ある種の免疫細胞が暴走して自身の体を攻撃してしまうのですが、これに対する抗体を入れてやると、暴走している細胞が排除され症状が和らぐことが分かっています。同様に、ガン細胞に対する抗体を使えばガン細胞だけを排除することができます。
この「ガン細胞だけ」というところが重要で、一般的な抗ガン剤はガン細胞だけでなく正常な細胞までを傷つけてしまってこれが副作用という形で出てくるのですが、抗体治療ではこの問題がほとんど起きません。
ラマ抗体も基本的には同じ働きをしますが、サイズが小さくて分子構造が単純という特徴を持っていて、安定性が高く遺伝子組換えや大量生産に向いています。またサイズが小さいため狭い所まで容易に入って行くことができて、これは薬剤耐性を持つウイルスにも有効であるという研究報告もあります。このように抗体治療に適した優れた特性を持つラマ抗体は、幅広い分野での応用も期待されこれからますます需要が高まっていくことになるでしょう。
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