アメリカ成長株:MSAセーフティーの概要
MSAセーフティー
MSA Safety Inc
ティッカー・コード:MSA
上場市場:NYSE
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/MSA
安全に関する機材は、古くて新しい産業です。ヘルメットや防寒具、防熱具は昔から存在します。しかし、新しい素材の開発により、より軽く、より効果的な器具は日々新たに作られています。
この業界で長い歴史を持つ会社が、MSAセーフティー社です。MSAセーフティー社のMSAはMine Safety Appliancesなので、現在の社名は「セーフィティー(安全)が、2つあることになります。名前からして、「安全」に焦点を当てた会社と言えます。
MSAを直訳すれば、「鉱山で使う安全装置」となります。この名前通り、もともとは鉱山用のライトの製造から会社がスタートしています。1912年に大きな炭鉱爆発事故がありました。炭鉱事故を減少させるために、エジソンの発明したアルカリ電池を活用した「ヘルメットにつける電灯」を作ったのが、会社の始まりです。1914年に創業しています。
その後、第一次大戦では米軍の要請により坑道を掘る兵士のための呼吸用機材を開発しました。(地下にトンネルを掘って爆発物を設置するための活動用です。)第一次大成が終わった1920年代にはいると、坑道の環境改善のために、炭塵除去や一酸化炭素計測装置などを開発しています。
1930年代では、プラスチックの作業用ヘルメット、防塵マスク、消防士用マスクの開発を、第二次大戦時には空軍パイロットがつける酸素吸入付きヘルメットの開発。そして現在では、さらにガス探知機、ろ過式呼吸器、熱画像カメラなども生産しています。様々な分野の「安全のための器具・機材」を生産する会社になっています。
この分野は、新しい技術や素材を積極的に活用することで、他社製品との差別化を図り、競争力を維持する必要があります。このため、MSA社は多くの特許(100近く)を取得しています。
そしてもう一つ重要なことは「信頼」です。利用者は、この会社の製品に文字通り「命を懸ける」わけです。この手の商品は「コストパフォーマンス」だけでは判断できないことがあります。値段だ50%安ければ、人命の損害が10%アップしても大丈夫、というわけにはいかないからです。当社のような「長い歴史・実績に裏付けられた信頼」というのは、新興企業ではなかなか獲得できません。この歴史・実績がストレートに会社の競争力の一部になっている成長企業と言えます。
会社ウェブサイト
https://www.msasafety.com/global
一部日本語のウェブサイト(商品情報が出ています)
https://jp.msasafety.com/?locale=ja&default=1®ionIso=JP
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