アメリカ成長株：リチア・モーターズ（Lithia Motors）の概要
リチア・モーターズ
Lithia Motors Inc.
ティッカーコード：LAD
上場市場：NYSE
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/LAD
ITやバイオには多くの成長企業があります。しかし成長企業は、ITやバイオだけにあるわけではありません。構造不況業種といえるような分野でも、しっかり成長している会社はあります。
日本国内での自動車の販売台数は減少しています。アメリカもあまり増えていません。ここ数年増えていた中国などの新興国も、今年はさえない動きになっています。中国もインドも対前年マイナスです。さらに先進国に場合には、「シェアリング・エコノミー」の影響で、自動車販売台数は伸び悩み→減少すると懸念されています。だから、どの国も自動車ディーラーは、青息吐息です。しかし、このような「構造不況業種」でも伸びている会社はあるのです。
リチア・モーター社は、伸びやむディーラー業界で、高い成長を維持している会社です。
米国の自動車ディーラー業界は、非常に多くの会社が事業をしており、トップ10社の合計市場シェアはわずか7％という、非常に細分化された市場です。
市場全体が成長しないため、弱小企業は生き残れず、一方で効率経営を進める大手が、利益を独り占めしていくわけです。結果的に、弱小企業を大手が買収し、細分化された市場が大手による寡占市場へ移っていきます。米国の自動車ディーラー業界は、この「細分化→寡占化」が始まったばかりです。今後、勝者には大きな成長と利益が期待できます。
ところで、昔の日本には「市場に八百屋があって、肉屋があって・・・」というのが一般的でした。しかし、その後スーパーマーケットができ、そこで「お肉も野菜も・・・」買うようになりました。そして、スーパーマーケットの中で、大手と中小が生まれ、現在では、全国展開をしている少数の大手スーパーマーケットしか残れなくなってきました。
これに似たような動きが、米国の自動車ディーラーにも起こっています。複数の自動車会社のディーラーが一か所に集まる、オート・モール(Auto Mall, Auro row)と呼ばれる形態です。
オートモールには、複数の会社のディーラーが集積します。トヨタも日産も、フォードもGMもあります。もちろん競争相手が目の前にあるので、強烈な競争があるでしょう。しかし、消費者の視点でいけば、そこに行けば、いろんな会社の車を一度に見れるのです。（日本でも中古車は、中古車専門店に行けば、いろんな会社の車が買えますが）だからオートモールの集客力が強いのです。結果的にオート・モールに参加しているディーラーは「価格競争をしても、収益が上げやすい」という事になります。日本の電気機器量販店では、ドコモもAUもソフトバンクもカウンターを並べているのと同じ構造です。
リチア・モーターは、「オート・モールとウェブを活用した高い競争力＋収益力を背景に、積極的なM&Aで市場シェアを獲得していく」という非常に分かりやすい事業戦略で、「構造的に成長しない業界で、構造的に高い成長を達成する」という事を実現している会社です。
自動車の普及率が既に高く、さらにカーシェアリングなどで、「全体の販売台数」が頭打ちとなるなかでも、このような高成長の会社もあるのです。
会社ウェブサイト
https://www.lithiamotors.com/
会社の投資家向けウェブサイト
http://www.lithiainvestorrelations.com/
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