アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株:ベルリング・ブランズ(BellRing Brands) プロテインを使った食品を製造・販売

一般消費財

アメリカ成長株:ベルリング・ブランズ(BellRing Brands)の概要

ベルリング・ブランズ
BellRing Brands Inc
ティッカーコード:BRBR
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/BRBR

最近は“タンパク質”を意味する英語の“プロテイン”という言葉もすっかり市民権を得たようで、日本でもプロテインドリンクやプロテインバーがスーパーやコンビニで普通に売られているのを見かけるようになりました。

しかしプロテイン関連の商品は本来、筋肉増強のための補助食品であってボディビルダーかスポーツ選手が主なターゲットでした。アメリカではプロテインが日本以上に一般の人々の間に健康食品として広まっていて、普通の食品スーパーにも“プロテインコーナー”があり、驚くほどたくさんの種類のプロテイン関連商品で棚一面が埋め尽くされているそうです。

ベルリング・ブランズ社は各種のプロテイン配合食品と栄養サプリメントの製造・販売を行っています。主な商品は次の通りです:
・プロテインパウダー(溶かして飲む粉末タイプ)
・プロテインバー(スニッカーズのような棒状のお菓子)
・プロテインドリンク(プロテインが入った飲料)
があり、Dymatize、PowerBar、Premier Proteinなどのブランド名で展開しています。

従来は「プロテインをどれだけ多く含むか」の勝負でした。しかし最近は、一般の人々にも広く受け入れられるように“味の良さ”も求められるようになりました。

しかしこの2つの軸は相反するもので、プロテイン含有量を上げると味や食感が悪くなり、逆に味や食感を重視するとプロテイン含有量を下げなければならなくなるため、そのバランスが重要になります。

同社の場合は、「プロテイン」にこだわります。Premier Proteinブランドのプロテインバーは他社のものと比べて味よりもプロテイン含有量にこだわりがあって一本あたり30グラムも含まれています。この量は、10グラムそこそこの森永製菓やアサヒグループ食品などの日本製のものと比べると3倍近くにもなります。

1日に必要なタンパク質量は体重の千分の一と言われていて、体重90kgの人の一食分(30g)のタンパク質をこのプロテインバー一本で摂れてしまうことになりますが、その分味は落ちるようで商品レビューでも味や食感の評価はあまり良くないようです。

しかし、味を良くするための余計な糖質、脂質、人工甘味料を使わず無骨にタンパク質含有量にこだわる同社のような商品を好む人も少なからずいて、価格が低く抑えられていることもあり、それほど味にこだわらないアメリカ人からは一定の支持を得ているようです。

アメリカには今“プロテインブーム”が来ていて、タンパク質を多く含むことを強調するためにパッケージの一番目立つ所に大きな字で“プロテイン○○%”と表示している商品も多く見かけるそうです。

中にはシリアル、パンケーキ、アイスクリームにもプロテインを配合した商品まで登場していて、アメリカ人は“食事=プロテインを摂ること”と思っているのではないかと疑いたくなる程です。

確かにタンパク質は体を構成する最も重要な成分であり、栄養素の中で何を優先すべきかと問われればタンパク質を挙げる栄養学者も多いかもしれませんが、何事にも効率を求めがちで合理的なアメリカ人らしい割り切った発想だと思います。

今のアメリカではタンパク質は“善”で糖質は“悪”と見なされているようで、善悪をはっきりさせないと気がすまないような気配のある“ハリウッド映画”に通じるものを感じてしまいます。

ただしプロテインが健康や美容に大きく寄与することは科学的にも明らかで“痩せたい、美しくありたい、健康でいたい”という人間の願望がなくならない限りこのプロテイン重視のトレンドは一過性のブームに終わらずに定着していくのではないでしょうか。

会社ウェブサイト
www.bellring.com

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました