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アメリカ成長株:イエティ(Yeti):アウトドア用のクーラー・ボックスや水筒を製造販売

一般消費財

アメリカ成長株:イエティ(Yeti)の概要

イエティ・ホールディングス
Yeti Holdings Inc
ティッカーコード:YETI
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/YETI

この記事を書いている2020年3月中旬は、コロナウィルスが世界的に広がり、多くの国で「スポーツ、飲食、イベント等、人が閉じた空間に集まることは全て中止」という状況です。このため、日本でもハイキングやキャンプ等、人口密度の低い屋外で活動することが注目されているそうです。本日紹介するイエティ社は、「アウトドア」に関連する会社で、アウトドアで使うクーラー・ボックスや水筒を製造販売しています。

イエティ社の商品では、何と言っても屋外で使うクーラー・ボックスが有名です。日本でもアマゾン等ネットでも購入でき、「最強のクーラー・ボックス」という評価をもらっているそうです。しかし、売上の全体の内訳をみると、クーラー・ボックスより水筒の売上が大きく、全体の58%となっています。(ちなみにクーラー・ボックス+リュックなどは約40%)です。

イエティ社は、ライアンとロイのサイダース兄弟が作った会社です。2006年にライアンが釣り竿を作る会社として創業しました。しかし熱心な釣り師であったロイが、クーラー・ボックスの性能に大きな不満を持っていたため、自分の納得できるクーラー・ボックスを作り始めました。(釣竿部門はその後売却しています)

彼らの作ったクーラー・ボックスが評判となり事業を成長させ、2012年にはベンチャー・キャピタルから資金を調達し、2018年10月にIPOして上場企業となっています。

事業のスタートは釣り用や狩猟用だったのですが、その後用途を広げビーチでのリゾート、雪山、キャンプ、さらに自宅や屋外作業用等、幅広い分野の商品を生産しています。

ユーザーからの評価は非常に高く、水筒やクーラー・ボックスはともにネット等で高い評点を獲得しているようです。「釣り用、狩猟用」として培った高い性能をベースに顧客の信頼を獲得し、よりソフトなユーザーに市場を広げています。また市場の拡大とともに、もともとは男性客が中心であったユーザー層は女性にも広がっています。(2015年では男性が約90%が、2019年は約67%にまで低下し、女性にも受けるようになってきている)

まだ上場して1年半という新しい会社ですが、売上は毎年20%程度、EBITDAは2018年は+54%、2019年は+26%という高成長の会社です。またグロスマージンも非常に高く、粗利益率は約50%という高収益企業でもあります。

ところで、会社の名前の「イエティ」とは、ヒマラヤの雪男のことです。クーラー・ボックスのメイン商品の名前である「タンドラ」は、「ツンドラ(トナカイ等がいる永久凍土層のあるツンドラ地帯)」の英語発音です。ともに「強烈に寒い・冷たい」をイメージさせる名前から来ています。

コロナの問題で、しばらくはどの会社も厳しいですが、アウトドアの分野で高い競争力を持つ商品を持つイエティ社。今後とも注目していきたい会社です。

会社ウェブサイト
https://www.yeti.com/

 

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