アメリカ成長株:アメリカ成長株:アクアベンチャー(Aqua Venture)の概要
アクアベンチャー・ホールディングス
Aqua Venture Holdings Ltd
ティッカーコード:WAAS
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/WAAS
地球上には14億立法キロメートルという途方も無い量の水が存在していますが、そのほとんどの97.5%が海水で、淡水は残りの2.5%、そのうち人間が利用できるのはたった0.01%しかないそうです。
日本では直接飲めるようなきれいな水が蛇口をひねるとジャブジャブと出てくるのが当たり前のようになっていますが、世界では人口の増加、都市化、地下水の枯渇、水源の汚染などによって飲水の確保が難しくなってきていて、その需要が年々高まっています。
この巨大な水ビジネス市場に世界中の企業が参入しているのですが、同社は北米、カリブ海、ラテンアメリカ、中東に進出することに成功し、淡水化から廃水処理までをパッケージにした水管理ソリューション「セブンシーズウォーター」を提供しています。
我が日本も遅ればせながらこの分野でがんばってはいるのですが今ひとつ伸び悩んでいるようでこれは、日本の技術はクオリティは高いがコストも高く、そこそこのクオリティでもいいから安いほうがいいという新興国のニーズに答えられていないためと言われています。
「セブンシーズウォーター」はその点でバランスが取れている上、長期契約をする代わりに初期費用を低く抑えることで予算に余裕がない政府や自治体にも広く受けれらています。また、同社は水インフラ分野だけでなく、店舗や家庭で使用するボトルレスタイプの浄水器である「クエンチ」の販売もしています。
ボトルレスというのはその場で水の浄化を行うもので、ウォーターサーバーやボトル入ミネラルウォーターのように輸送する必要がない上、プラスチックゴミが出ることもありません。ペットボトルの場合には回収されてリサイクルに回されますが、やはり輸送や再生にエネルギーを使い、二酸化炭素を排出することになるわけで、最初からプラスチックを使わないことに越したことはありません。
できるだけ二酸化炭素を出さない、プラスチックを使わない、というのが世界の流れになりつつあり、「クエンチ」に追い風が吹いていることは間違いないでしょう。
コメント