2026年2年6日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1734.22で終わりました。一週間前に比べて+17.04(+0.99%)と小幅反発しました。

主要インデックスのNYダウ(前週末比+2.50%)およびSP500(前週末比-0.10%)が、かなり異なる動きをしており、小型成長株はその中間的な動きとなっています。
今週の大きな話題は、「アンソロピック社のAIに関しての発表により、今後AIがソフトウェア会社のビジネスに大きなダメージを与えるのでは?」というものでした。多くのソフトウェア関連会社の株価が大幅下落となりました。
一方で、消費やエネルギー関連株が大きな上昇をしており、構成銘柄と産業ウェイトの違いにより、NYダウは堅調、SP500は軟調、小型成長株はその中間的な動きとなりました。
<主力大型株 VS 小型成長株>
従来からコメントしておりますが、大手IT、AI銘柄の割高感は顕著であり、一方で多くの投資家が既に投資ポジションを持っているため、何か理由があれば(ほんの些細な事でも)、これらの銘柄は売られやすくなっています。これまでの上昇スピードが急激であった分、下落率も強烈であり、時価総額数十兆円の銘柄が一日で10%近くも下落するという、信じられないような相場となっています。
一方で、米国小型成長株は、AIやITのウェイトが大型株に比べれば低く、また業種も幅広い分散しています。米国の基本的に高い経済成長率の恩恵を受け、米国第一主義のトランプ政策との相性も、「グローバルに展開する大型銘柄」に比べるとよくなっています。にもかかわらず、米国小型成長株は相対的には大幅な割安水準にあります。
主力株(といっても一部の超大型AI、IT銘柄でインデックスが動かされている)に比べて、米国小型成長株は相対的に有利な点があるとおもっています。
<プライベート・クレジット問題>
ソフトウェア関連企業の株価下落は、プライベート・クレジットの問題をさらに悪化させました。多くのプライベート・クレジット・ファンドが、ソフトウェア関連企業に融資をしており、投資家の不安が一段と高まりました。
アレスを始め、多くの関連株は急落をしており、今後このことが、さらにプライベート・クレジット・ファンドからの資金流出につながった場合、非常にネガティブなサイクルが続くことになります。
<外部材料>
従来から以下の3つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
米国小型成長株に影響は与えていませんが、3つとも何ら好転していません。
米国とイランの緊張関係は継続しています。
欧州政治は、エプスタイン事件の余波で、スターマー首相が苦境に追い込まれています。
ウクライナは、戦況と国民生活ともに苦境にあり、非線形崩壊のリスクが継続しています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2026年2月6日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1734.22/6932.30=25.02%、
26週移動平均との乖離は+0.45%でした。

大型株(特にAI,IT)は割高であり、小型成長株は歴史的にみて大型株との比較では非常に安い場所にあります。一方で、政策は金利低下、米国第一主義で、米国小型成長株にとっては追い風です。
現在の歴史的な「ゆがみ」が訂正される相場が来ると期待しています。
→ 2022年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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