2025年7月25日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1501.80で終わりました。一週間前に比べて+7.50(+0.50%)と小幅続伸しました。
主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.26%)およびSP500(前週末比+1.46%)と比べると少し弱いですが、この数週間を通じてみるとほぼ同じ動きとなっています。
欧州などへの関税の問題はくすぐるものの、米国景気・企業業績の底堅さがあり、比較的堅調な動きが続いています。
<トランプ政策>
日本との関税交渉が締結しました。15%の関税率と80兆円の投資という大まかな数字は発表されましたが、詳細な内容と実行方法については不明な部分が多くなっています。
しかし、重要なことは、「米国に物を売るにはこれまでよりかなり高い関税を払う必要がある」そして「米国と付き合うには、米国の多額の投資をする必要がある」ということです。いずれも、米国内で経済活動をする企業にとって大きなプラスです。
グローバルに事業展開する大手企業にとっては、自由貿易が制限される環境は「手放しでプラス」ではありません。しかし、米国小型成長株にとっては、かなりプラスの環境といえます。
一方で、米国小型成長株のインデックスであるラッセル2000グロースは、この3年ほど主力株のインデックスであるSP500に対して大負けをしています。トランプ政策という追い風を受けて、米国小型成長株が大復活を遂げることを期待しています。
<外部材料>
従来から以下の3つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
今週は、米国小型成長株に悪材料となる動きはありませんでした。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2025年7月25日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1501.80/6388.64=23.51%、
26週移動平均との乖離は-0.19%でした。
現在の水準は「この比率の新安値」です。米国小型成長株は、新たな「相対的な下落水準」に落ち込んでいます。長期的にみれば「異常値」がさらに「異常に」なっている状況です。
しかし、トランプ政策は長期的には米国小型成長株にとってプラスであると思っています。
「超割安な小型成長株の、長期的な買い場」を提供していると思っています。
→ 2021年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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