アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株市場の動き-2025-06-20

アメリカ成長株市場 アメリカ成長株(米国成長株)市場
アメリカ成長株

2025年6月20日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1410.61で終わりました。一週間前に比べて+7.77(+0.55%)と小幅反発しました。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.02%)およびSP500(前週末比-0.15%)と比較しても、やや堅調な動きとなっています。

イスラエル・イラン戦争に対するトランプ大統領の最後通告の行方、FEBの利下げの見送り、と「材料がないのでなく、今後が見えにくいので、小動き」という一週間でした。
米国小型成長株は、一週間前が相対的に弱かったので、その反動でやや堅調という動きでした。

<トランプ政策>
トランプ政権の経済政策については、「米国が財政赤字と貿易赤字を続けることで、世界経済を引っ張るというシステムは維持できない。米国は国際的な摩擦を起こそうとも、この流れを逆にする」というものです。

既に多くの海外・米国企業が米国国内への投資増加を発表しており、この点では米国国内の需要へのエクスポージャーが(グローバルな大型・主力銘柄に比べると相対的に)高い、米国小型成長株にとってプラスです。トランプ政策はファンダメンタル的に、米国小型成長株にプラスです。

さらに、この数年、米国小型成長株はバリュエーションの視点でも非常に割安です。
リスクオフが緩和されれば、ファンダメンタルの視点で米国小型成長株に資金が流れると期待しています。

しかしながら、本日、米国はイランの核施設に爆撃を行いました。これによる「リスクオフ度」がどの程度になるのか、現時点ではまだわかりません。
まだ、しばらく米国小型成長株にとっては厳しい時期が続きそうです。

<外部材料>
従来から以下の3つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題

先週のこのコメントで、イスラエル・イラン戦争に米国が巻き込まれるのは、米国小型成長株にとって最悪のシナリオ、と書きました。
本日、米国はイランの核施設を爆撃しました。
リスクオフの度合いが、高まりこそすれ、低下することは当面期待できません。

まだ、今回の攻撃が成功したのか?失敗したのか?
その結果に対するイランの国内状況はどのようになるのか?
イランは軍事的に反撃するのか?そもそも反撃は可能なのか?
予想できない事が、あまりに多く、「経緯を見守るしかない」という状況です。

ファンダメンタル的には、米国小型成長株は米国国内経済に依存する傾向が高いため、グローバル経済に依存する傾向の高い大手・主力銘柄より「今回のようなでき事に対する耐性」があります。
しかしながら、市場心理としては、市場環境の不透明感の高まりはリスクオフの度合いを上げ、米国小型成長株に不利となります。
米国小型成長株も、「しばらくは経緯を見守るしかない」という状況です。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2025年6月20日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1410.61/5967.84=23.64%、
26週移動平均との乖離は-0.35%でした。

現在の水準は「この比率の新安値」です。米国小型成長株は、新たな「相対的な下落水準」に落ち込んでいます。長期的にみれば「異常値」がさらに「異常に」なっている状況です。

しかし、トランプ政策は長期的には米国小型成長株にとってプラスであると思っています。
「超割安な小型成長株の、長期的な買い場」を提供していると思っています。

→ 2021年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

コメント

タイトルとURLをコピーしました