2025年4月25日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1289.51で終わりました。一週間前に比べ+60.65(+-.30%)の大幅続伸となりました。
主要インデックスのNYダウ(前週末比+2.48%)およびSP500(前週末比+4.59%)と比較しても、強い動きです。4月上旬の強烈なアンダーパフォームの反動高が来ています。
引き続き、トランプ大統領の関税の話で市場は揺れ動いています。
<トランプ関税>
中国への関税率が下げられるとの見方から、貿易戦争、特に米中の緊張が緩和されるのでは?という期待感が広がりました。また、パウエル議長の解任の可能性も下がったことで、「トランプ大統領も、そんなに過激な事はしないのでは?」という安心感から、売られ過ぎの反動高が来ています。
しかし、トランプ政権は、貿易+国家安全保障、ともに「米国が海外から利用されている。この関係をリセットする」というのが基本的な考えです。今後、各国との交渉内容が具体化するにつれて、誰が本当に得をして、誰が煮え湯を飲まされるのか、が明確となります。
この内容によって、資本市場にも大きな影響がでてきます。
<外部材料>
現在は以下の3つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
外部材料に大きなものはなく、米国小型成長株への影響もありませんでした。
まだ大事になっていませんが、インドとパキスタンの関係は心配しています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2025年4月25日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1289.51/5525.21=23.34%、
26週移動平均との乖離は-1.35%でした。
現在の水準は「この比率の新安値」です。米国小型成長株は、新たな「相対的な下落水準」に落ち込んでいます。長期的にみれば「異常値」がさらに「異常に」なっている状況です。
しかし、トランプ政策は長期的には米国小型成長株にとってプラスであると思っています。
「超割安な小型成長株の、長期的な買い場」を提供していると思っています。
→ 2021年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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