2025年4月17日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1228.86で終わりました。一週間前に比べ+3.69(+0.30%)の小幅続伸となりました。
主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.66%)およびSP500(前週末比-1.50%)と比較すると、強い動きです。一週間前がかなりアンダーパフォームだった反動といえます。
引き続き、トランプ大統領の関税の話で市場は揺れ動いています。
<トランプ関税>
日米の交渉が開始されましたが、まだまだ今後どのような展開になるかは不明です。しかし、単なる経済問題ではなく、国家安全保障にかかわる視点があると思っています。
既に、鉄鋼、造船などで中国が圧倒的な世界シェアを獲得しており、「米国に工場はノスタルジー」ではなく「米国に工場がないと、国防に致命的な問題が発生する」段階に来ています。
中国から米国への輸出のみならず、中国から(ASEAN等の)他国経由での米国への輸出も網がかけられる観測がでています。これが単なる貿易問題として見ていない証拠ではないでしょうか?
これらの流れをみれば、米国小型成長株は、少なくとも相対的には、追い風が吹くと考えています。
<外部材料>
現在は以下の3つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
外部材料に大きなものはなく、米国小型成長株への影響もありませんでした。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2025年4月17日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1228.86/5282.70=23.26%、
26週移動平均との乖離は-1.48%でした。
現在の水準は「この比率の新安値」です。米国小型成長株は、新たな「相対的な下落水準」に落ち込んでいます。長期的にみれば「異常値」がさらに「異常に」なっている状況です。
しかし、トランプ政策は長期的には米国小型成長株にとってプラスであると思っています。
「超割安な小型成長株の、長期的な買い場」を提供していると思っています。
→ 2021年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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