アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2025-02-07

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アメリカ成長株

2025年2月7日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1511.37で終わりました。一週間前に比べ-4.97(-0.33%)の小幅続落となりました。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.54%)およびSP500(前週末比-0.24%)と同程度の動きでした。

発表されば経済資料は、予想よりやや強い(ISM製造業景況指数、ADP雇用統計、失業率、平均時給)と、やや弱い(ISM非製造業景況指数、非農業部門雇用者数)が混在しました。全体として景気は底堅いものの、トランプ政権の打ち出す政策を見極めたい動きが強く、方向感のない一週間でした。

<トランプ政策と米国小型成長株>
「トランプ政策は米国小型成長株にとっては、全体としてはプラス」と思っています。

背景は
・需要サイドは、大型株は「グローバル展開」しているのに対して、小型株は「より米国国内景気主導」であり、アメリカ第一主義のトランプ政策は小型成長株にとって追い風になると考えられます。

・問題は、インフレと金利の動きです。
悪いシナリオは、
関税によって輸入物価は上がる。移民を締め出すことで、労働需給がひっ迫することで賃金も上がる。一方で、景気は強い。結果的にコストプッシュ型+ディマンドプル型のダブルでインフレ率が再び上昇し、FRBは緩和姿勢を維持できない。

一方良いシナリオは、
DOGE(政府効率化省)によって規制緩和、財政規模削減、公務員の大量解雇により、インフレ圧力は緩和される。特に環境関連の規制緩和によって石油生産も増加し、エネルギー価格は下落する。これらにより、関税上昇によるインフレ圧力は緩和される。
さらに、財政改善により米国国債市場の需給が改善し、長期金利は下がる。
一方、規制緩和+輸入締め出しによって、国内企業の業績は改善する。

上記は、ファンダメンタルの視点ですが、テクニカルの視点でも米国小型成長株の方が有利です。これは、M7などの主力大型IT銘柄が非常に割高なためです。
主力大型株の影響を受けやすいSP500(およびオルカン)等の主要インデックスより、主力大型株の影響を受けない米国小型成長株が(少なくとも相対的)非常に有利であると思っています。

<外部材料>
従来から、以下の4つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
・ウクライナ
トランプ氏が大統領となったことから、4つ全て、非常に大きな影響を受けます。

今週は、今後のガザ地域の管理について「米国が(しばらく?)保有する」という爆弾発言があり、世界的な波紋を起こしました。
また、ウクライナについては、プーチン大統領およびゼレンスキー大統領との会話・会談が近いという報道があり、停戦への期待感が高まっています。
しかし、ともに米国小型成長株市場には影響を与えませんでした。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2025年2月7日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1511.37/6025.99=25.08%、
26週移動平均との乖離は-0.24%でした。

この3年間、小型成長株は相対的に「大負け」の状況です。
金利上昇、一部の大型IT・AI企業の上昇など、負け材料が連発でした。
現在の小型成長株の相対的な水準は、この20年間で最低水準にまで下がっています。
主力インデックスに比べて、「歴史的な割安状態」にあります。

トランプ政権によって、「超割安な小型成長株の、長期的な回復相場が始まる」と期待しています。

→ 2021年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2024年11月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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