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アメリカ成長株市場の動き-2023-09-22

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アメリカ成長株

2023年9月22日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1134.47で終わりました。一週間前に比べ-46.48(-3.94%)と大幅続落しました。主要インデックスのNYダウ(前週末比-1.89%)やSP500(前週末比-2.93%)に比べても弱い動きが継続しています。

FOMCは利上げせず通過したものの、原油価格上昇や賃金インフレ懸念もあり、利上げの最終ゴールが見えにくくなったことから長期金利が上昇し、株式市場は軟調に推移しました。金利上昇の下落局面では相変わらず小型成長株は相対的に弱く、主力インデックスに比べてかなり大きな下落となりました。

米国国内政治は、少しずつ来年の大統領選挙に近づき、一段と与野党間で緊張が高まっています。米国のつなぎ予算の問題、ハンター・バイデン氏の問題、メネンデス上院議員の汚職問題等、民主党を攻撃する材料に注目が集まってきます。

これらの材料は、単独では「たぶん大したことにはならないだろう」という感じですが、3つが同時に進行しているだけに、相乗効果で変なことにならないか心配しています。

<外部材料と中国経済>
以前より注目している外部材料は、以下の3つです。
・中国経済
・ヨーロッパの政治
・ウクライナ侵攻
今週は、「ウクライナ侵攻」と「ヨーロッパの政治」に動きがありました。

国連総会は予想通り「西側先進国のウクライナ支援継続」が主張されましたが、西側先進国以外の国々は冷めた対応でした。また、ウクライナの穀物輸出に絡んで、隣国ポーランドと軋轢が表面化しました。
ウクライナの反転攻勢は、相変わらず非常に進捗が遅く、このままではウクライナへの関心がフェードアウトするリスクがあります。このためウクライナはクリミアへの攻撃(およびこれに対するロシアのウクライナに対する大規模爆撃)などで「さらに戦争をエスカレート」させて、国際的な援助継続のムードを上げる方針のようです。

しかし、ポーランドとの軋轢、(ウクライナに好意的な)カナダとインドの緊張、(最大の援助国である)アメリカの国内政治の問題があり、ウクライナの思惑通りになるかどうかは、不透明です。

ウクライナの戦線については、一段と「ウクライナに与えられた時間と、ウクライナ軍および国民の損害状況」に視点が集まりそうです。また、ヨーロッパの政治については、まずは来月に選挙を控えたポーランドの状況が注目されます。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2023年9月22日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1134.47/4320.06=26.26%
26週移動平均との乖離は-1.22%でした。

2020年12月中旬に長期的な持ち合いレンジを上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

2022年7月から27%~28%程度で「底値での横這い」という感じでしたが、今月に入りさらにこのレンジを下に突き抜けています。

上記の分析は単純にインデックスの水準だけを比較したものですが、ファンダメンタルデータ(利益水準およびPER)で比較しても、現在の小型成長株はかなり割安です。
「小型成長株は割安」になって1年以上となりますが、そろそろ小型成長株相場が来て欲しいと思っています。

→ 2020年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年8月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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