2022年12月9日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1108.49で終わりました。一週間前に比べ63.91ポイントの急反落(-5.45%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.77%)やSP500(前週末比-3.37%)も下げましたが、小型成長株の下げは強烈で、この数か月続いていた「相対的なリカバリー」を吐き出す相場となりました。
景気の悪化懸念に加え、予想外に高かったPPIの数字が金利引き上げの鈍化後退懸念も加わり、かなり厳しい相場となりました。12月13日には注目のCPIが発表となります。再び安値をさぐる相場となるのか、底入れを確認するのか、かなり重要な数字となりそうです。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年12月9日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1108.49/934.38=28.17%
26週移動平均との乖離は-0.51%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。2022年7月から反発トレンドになっていますが、現在でも歴史的な安値水準にあります。
この半年は、27%から29%とやや反発していましたが、今週の下落はかなり大きく、再び27%を目指す動きになっています。CPIの数字によっては、小型成長株は(対主要インデックスで)、歴史的水準まで売られる懸念があります。
長期的には現在の水準は相当割安です。しかし短期的には、絶対水準も相対水準(対主要インデックス)でも、厳しい動きが懸念されます。
→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年10月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
コメント