アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2022-09-30

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アメリカ成長株

2022年9月30日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1049.29で終わりました。一週間前に比べ6.17ポイントの小幅反発(+0.59%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.92%)やSP500(前週末比-2.91%)はかなり下げており、一週間前の小型成長株の大幅アンダーパフォーマンスの反動で、小型成長株の下げは少なかったようです。

一週間前とは異なり、下げ続けるという市場ではありませんでした。各種のテクニカル指標は株式市場の売られ過ぎを示しています。このため景気指標が発表されると、反発の糸口を見つけようと市場は上昇するのですが、最後は金利高と、それに伴う業績悪化を懸念して株価が下がる、ということの繰り返しでした。

理屈では下げ、しかし、相場の自体は上がりたい。そう感じた一週間でした。

<アメリカの景気と金融政策>
住宅ローン金利が7%近くになってきました。新築住宅販売件数は遅効性があるため大幅な成長が続いていますが、先行性のある住宅ローン申請件数は減速しています。

一方、新規失業保険申請件数は予想外に少なく、また消費者のセンチメントは依然として堅調です。しかし、シカゴ購買部協会指数は急落し、「企業経営者」のセンチメントは最悪です。景気の状況はまだら模様で、一概に弱いとは言えず、GDPデフレーター等もまだ「余熱」が残っています。

FRBは依然として、「どんな犠牲を払っても、インフレ退治」という態度です。しかし、FRBの利上げによって、「他の先進国、多くの途上国」がその副作用に明確に苦しみ始めました。

「FRBは本当に米国国内のインフレ退治だけを考えていれば良いのか?」という声が出始めています。

<アセットクラス間のリターン乖離?>
前回のこのコメントで、株式、債券、商品、仮想通貨について今年6月~7月の安値からの位置を基準に、動きの違いについて書きました。

今週は、債券先物(価格)は-2.14%、ナスダックは-2.69%、SP500は-2.91%とかなり下げました。一方、小型成長株(ラッセル2000グロース)は+0.59%、原油先物は+0.39%、そしてビットコインは+0.70%でした。

ビットコインの場合、取引時間が異なるので厳密な比較とは言えませんが、前回のコメントで書いたように、「仮想通貨は何となく底堅い」感じがしています。単なる誤差、時間差、だけかもしれませんが、仮想通貨の動きには注目しています。

<ウクライナ情勢>
ロシアが4州の併合を強行しました。ウクライナと西側先進国は猛非難し、インド・中国は相変わらず中立の態度を維持しました。

ロシアは戦線での敗退が継続しており、このままいくと、本当に追い込まれてしまいます。既にロシアは「国際的な立場は大きな北朝鮮状態」という感じであり、「瀬戸際外交」が常態化しています。ロシアが追い込まれて、とんでもない手にでるのか?それとも、北朝鮮とは異なり、大国であるロシアはその大国であるゆえに一枚板になれず、ソ連の最終局面のように内部から崩壊するのか?

最近の債券・株式・商品市場は、ロシア・ウクライナの事を「織り込んだ」ような感じです。しかし、ロシアの「瀬戸際外交の行く末の破滅的行動」と「ロシアの内部崩壊」は、材料が出た時には到底簡単に織り込めない材料です。

債券・株式・商品市場はそれぞれ今年の安値圏にあります。ここで織り込めない材料がでると、さらにボラティリティが急上昇します。

売り込まれた債券市場に強烈な買戻しが来るのか?原油は?その時に、小型成長株はどうなるのか?金利低下のプラスと、景気悪化のマイナス、景気対策期待というプラス・・・等々、予め頭の体操をしておきます。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年9月30日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1049.29/3585.62=29.26%
26週移動平均との乖離は+1.13%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。2022年7月から反発トレンドになっていますが、現在でも歴史的な安値水準にあります。

まだまだ、小型成長株は買い、と思っています。

→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年8月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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