アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2022-07-29

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アメリカ成長株

2022年7月29日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1165.63で終わりました。一週間前に比べ48.34ポイントの大幅続伸(+4.33%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+2.97%)やSP500(前週末比+4.26%)をやや上回る上昇でした。小型成長株のリカバリー相場になるのかは不明ですが、少なくとも今年前半の弱い状況とは変わってきました。

ちまたでは、今週の反発の背景は、「景気は弱い。だから、FRBの金利引き締めは予想外に早く終わる」というものでした。しかし、これはちょっと違うのでは?と思っています。

私は、「センチメント=気分は、非常に悪い。しかし、景気と企業業績は、予想されたほど悪くない」が反発の背景と考えています。その点で、長期金利の下げ過ぎはむしろ「行き過ぎでは?」と心配しています。少し「金融引き締め終了期待」が大きすぎるのでは?と思っています。

<バイデン政権とインフレ>
今週気になる出来事は、「マンチン議員の心変わり」です。

マンチン上院議員は民主党なのですが、これまでバイデン政権の歳出法案(=財務拡張的でインフレを起こすリスクが高い)、について反対してきたした。しかし、今週になって「法案への賛成」と心変わりをしました。

これが直接の原因かどうかわかりませんが、原油先物価格が金曜日に一時5%もの急上昇をしました。(引け値は、2%上昇とややマイルドでしたが)

サウジの皇太子とのミーティングも不調、インフレ的な歳出法案も通過(しそうな気配)、歳出法案自体が再生エネルギー傾斜を強める内容である、等々により、少し収まってきたインフレ圧力が、再燃しそうな懸念がでてきました。

長期的な視点で、現在の成長株(特に小型成長株)は割安と思っています。
しかし、この2週間、株価はかなり急速に戻しました。反発のメインストーリーである、「インフレピークアウト+リセッション → FRBもハト派に変わるのでは?」という期待が少し行き過ぎている可能性があります。短期的には、少し心配になってきました。

<ウクライナ侵攻>
今週は、ウクライナの反撃について多くの前向きのニュースがでてきました。欧米の提供する武器が功を奏し始めたとのことです。6月の反転攻勢は失敗でした。今回こそ、成功して欲しいと思います。

一方で、ウクライナの財政問題もいろいろ報道され始めました。短期的に反撃が成功することが求められます。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年7月29日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1165.63/4130.29=28.22%
26週移動平均との乖離は+0.10%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

この3ヶ月ほど、27%程度の水準で横ばいを続けていましたが、少しずつ上昇局面に入ってきそうな気配です。

→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年6月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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