2021年9月24日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1543.81で終わりました。一週間前に比べて、5.72ポイントの小幅上昇(+0.37)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.62%)やSP500(前週末比+0.51%)も小幅上昇で、だいたい市場全体と同じ動きでした。
週の前半は中国恒大(チャイナ・エバーグランデ)の破綻懸念で大きく下げたものの、その後は中国恒大が人民元建て債券の利払いを行うとの報道と、FOMCのコメントが予想の範囲内であったことから、急速に買戻しが起こりました。結局、一週間を通してみればほぼ変わらずという動きでした。
中国恒大はその後ドル建て債券の利払いはフェイルしたことがわかっており、また現時点では問題解決のための具体的な糸口は全く見えていません。さらにFEDが確実にテーパリングに進むことも明確となりました。一方で、景気の伸び悩みとインフレについての懸念があり、マクロ的な環境はやや悪化している感じです。
ただし、アクティブ運用をしている小型成長株ファンドの中にはかなり好成績のものがあります。市場全体が冴えないなか、個別銘柄選択の優劣が明確となる相場となっています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年9月24日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1543.81/4455.48=34.65%
26週移動平均との乖離は-0.95%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
小型成長株は長期的に主要インデックスに勝っており、魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年8月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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