2021年9月10日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1528.06で終わりました。一週間前に比べて、-45.02ポイントと反落(-2.86%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.15%)やSP500(前週末比-1.69%)よりやや大きな下落でしたが、だいたい市場全体と同じ動きでした。
<景気と小型成長株>
先週まで連騰していて、利食いが出やすいタイミングで、「コロナ感染増加」という景気悪化を連想させるニュースと、物価上昇が市場予想よりやや大きいことで「長期金利が(やや)上昇」したこと、さらにアップルなど個別銘柄への悪材料もあり、市場全体は下落しました。
このコメントでは従来から、「IT大手への締め付けは、今後とも継続する」と書いてきました。(だから成長株は、小型成長株の方が期待できる、という考えの背景でもあります)アップル、グーグル、アマゾン等への圧力は、強まりこそすれ弱まることは無いと思っています。
一方、景気全体の動きは、株式市場には長期的にプラスです。「ワクチン接種の義務化」と「ワクチン接種者への行動制限の緩和」が今後一段と進むため、「経済の正常化」のトレンドは崩れないと考えるからです。
景気正常化に対する信頼が増すにつれ、小型成長株への資金還流も回復さらに強化されます。小型成長株は主要株式に比べて歴史的に非常に割安であり、引き続き買い場が続いていると思っています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年9月10日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1528.06/4458.58=34.27%
26週移動平均との乖離は-1.67%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
小型成長株は長期的に主要インデックスに勝っており、魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年7月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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