2021年8月13日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1509.56で終わりました。一週間前に比べて、29.56ポイントと下落(-1.92%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.87%)やSP500(前週末比+0.71%)は上昇して、史上最高値を付けており、小型成長株の弱さが目立っています。
<景気と小型成長株>
大型主力株は「企業業績は良い。一方デルタ株の感染増加で景気の過熱はなく長期金利は安定」という環境を好意的に受け取っており、堅調が続いています。
しかし、一方小型成長株は2021年前半の急上昇の反動が依然として続いており、下落してはいないももの、主力株との相対的な視点でみれば非常に冴えない動きが続いています。
歴史的に見れば、主力株が上昇にもかかわらず小型成長株が冴えない時は、非常に魅力的な買い場となっています。
また、小型成長株の場合、アクティブ運用をしているファンドのリターンがインデックスに比べて優れたパフォーマンスを出しています。良い銘柄を選別して買う、あるいは優れたファンドマネージャーの運用しているファンド(投資信託等)を買う絶好のタイミングと思っています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年8月13日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1509.56/4468.00=33.79%
26週移動平均との乖離は-3.21%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
短期的には厳しき状態が続いていますが、長期的に小型成長株は主要インデックスに勝っており、魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年6月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
コメント