アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2020-08-14

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アメリカ成長株

2020年8月14日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1140.64で終わりました。一週間前に比べて、4.88ポイントの小幅下落(-0.43%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.81%)やSP500(前週末比+0.63%)は小幅上昇しましたが、一週間前が大幅にアウトパフォームした反動と思います。ラッセル2000グロース、SP500 はともに市場最高値水準にあり、出遅れているNYダウが買われました。6月からの持ち合いを上に離れる動きが継続しています。

<コロナの新規感染者増のピークアウト>
今週の新規感染者、日次死亡者のトレンド(7日間移動平均)は横ばいでした。
株式市場も、この状況と同じ動きとなりました。「完全にピークアウトできたのか?」を注視しているように思います。

<米中の緊張>
政府高官の台湾訪問、戦闘機の台湾への売却決定、TikTokは90日以内の売却命令・・・等々、ニュースのヘッドラインに「中国の反発は必至」という決まり文句がつくような、動きが連発しています。

しかし、このコメントでこれまでに何度も言っているように、「中国および香港の金融機関への制裁が無い限り、米国株式市場への大きなダメージはない」という状況が続いています。

<大統領選挙と対中国政策>
世論調査によれば、7割を超えるアメリカ人が中国に否定的な印象を持っています。また、コロナ禍の最大の原因は中国共産党の政策であると考えています。「中国をたたく事」は、大統領選挙を控えたトランプ政権にとって、ポイントになります。

しかし、自分が返り血を浴びる=米国の株価が暴落する、「中国・香港の金融機関への制裁」を、3ヶ月後に大統領選挙を控えているトランプ大統領ができるのでしょうか?

例えば、次のようなケースが考えられます。
a)相当な圧力が議会から来くる
b)トランプ氏が選挙に勝ち目が無くなり、「やけくそになってさいころを振る」

しかし、
a)については、議会も特に何も提案していません。
b)についても、トランプ氏が極端なことをしなくても、選挙に勝つ可能性はかなりあります。

各世論調査は、「バイデン氏の大幅リード」となっています。しかし、2016年の時もそうですが、世論調査の信頼性が落ちています。一方で、トランプ氏が巻き返しそうな予兆は出てきています。

・FOX ニュースの視聴率が凄い
FOXニュースは、保守的な視点で発信するニュース番組です。この番組の「6月~7月の、夜8時~11時(=一番視聴率が取れる時間帯=プライムタイム)の視聴率」が物凄いことになっているそうです。どのくらい凄いかといえば、全ての番組で一番視聴率を稼いでいます。

アメリカのテレビ局は、地上波の3大ネットワーク(ABC,NBC,CBS)に加え、多くのケーブルテレビ局があります。有名なCNNもその一つです。FOXも同じくケーブルテレビ局です。

通常ケーブルテレビ局の番組の視聴者数は、地上波の視聴者より「はるかに少なく」なっています。にも拘わらず、FOXニュースがあらゆる番組の中で(地上波のあらゆる番組を含めて)、一番見られているそうです。考えられないことです。

反トランプで有名なニューヨークタイムズ(=当然FOXニュースは大嫌い)ですら、「the FOX News ratings also demonstrate the size and resilience of America’s audience for pro-Trump opinion」(=トランプを支持する視聴者の規模と強さを示している)と記事で書いています。

・イスラエルとUAEの国交正常化
これは、エジプト・イスラエル平和条約に匹敵する外交的成果となる可能性があります。

・バイデン氏自身の強さが今一つ疑問
そして、トランプ氏が巻き返しそうな一番の理由は、これです。
カーマラ・ハリス氏を副大統領候補に指名しました。しかし、バイデン氏本人が、本当にアメリカ人から支持されているのか、今一つわかりません。「討論会」からも逃げています。アメリカ人の40%が、「バイデン氏は認知症の可能性がある」と思っているそうです。

バイデンを支持しているニューヨークタイムズは「討論会で示される能力は、大統領の執務能力とは異なる。討論会は必要ないのでは?」とまで言っています。「サポーター」からそこまで心配される「バイデン氏の討論会での能力」とは、一体どんなレベルなのでしょうか?

討論会は3回予定されています。そこで、バイデン氏の本当の能力が白日の下にさらされます。

・・・・等々
トランプ氏が逆転できる目は、まだかなりあります。やけくそになって、中国・香港の金融機関への制裁をする必要はないのでは、と思っています。(もし金融制裁したら、逆にトランプ氏はすごいと見直します。目先の選挙より、長期的な視点で中国を叩き潰すわけですから)

<米国の小型成長株の割安について>
8月14日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1140.64/3372.85=33.82%
26週移動平均との乖離は、+1.25%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
短期的には中立、長期的にはまだ小型成長株は少し割安、という感じです。

→ 2019年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年6月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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