2020年5月22日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、994.26で終わりました。一週間前に比べて、64.66ポイントの大幅上昇(+6.96%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+3.29%)やSP500(前週末比+3.20%)に比べても、かなりアウトパフォームしました。
週の前半にワクチンについての良い材料がでたため、全体に少し強い動きになっています。また、経済活動再開により、消費の強さが見られたため、特に小型成長株には買いが入りました。
<薬と経済活動再開について>
引き続き注視中、です。3週間前からこのコメントで書いているように、下記のウェブサイトで示される、「Active Cases(現在治療中の患者数)」と「Daily New Deaths(日ごとの新規死者数)」をモニタリングしています。
テキサス州とカリフォルニア州の動きは特に注目しています。新規患者数も新規死亡者数も減少傾向がみられません。この水準で収まるのか?それとも大幅増加になってしまうのか、注目です。
<米国の小型成長株の割安について>
5月22日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は、994.26/2955.45=33.64%
26週移動平均との乖離は、+1.00%でした。
3月末は29.73%だったので、この2か月弱で小型成長株はSP500を約13%アウトパフォームしたことになります。
ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
引き続き短期的には中立、長期的にはまだ小型成長株は割安、という感じです。
→ 小型成長株の割安度の長期的な趨勢
→ 小型成長株の長期的な割安状態を活用する投資方法
(参考)
上記リンクで、「米国小型成長株の反発を取るために一番適しているファンドとして紹介したSBIアセットの米国小型成長株ファンド」は、その後かなりリターンを上げています。
同じくSBIアセットのSP500インデックスファンドとの比較は下記の通りです。
上記コメントを書いた4月18日の次の営業日である、4月20日を基準とした場合
投資信託 | ピーク | 4月20日 | 直近
(5月22日) |
底値からの
上昇率 |
SBI-SP500 | 11,824 | 9,727 | 9,984 | +2.64% |
SBI米国小型 | 11,091 | 8,528 | 9,951 | +16.68% |
14%以上のアウトパフォーマンスとなっています。
このサイトでは、3月13日から「米国小型成長株は買い場である」とコメントしてきましたが、今回の底値からの比率では、もっと大きな差がでています。
投資信託 | ピーク | 底値 | 直近 | 底値からの
上昇率 |
SBI-SP500 | 11,824 | 7,742 | 9,984 | +28.95% |
SBI米国小型 | 11,091 | 6,522 | 9,951 | +52.57% |
投資信託 | ピーク=100
として |
底値 | 直近 | 底値からの
上昇率 |
SBI-SP500 | 100.00 | 65.48 | 84.44 | |
SBI米国小型 | 100.00 | 58.80 | 89.72 |
SBIの小型成長株ファンドは、3月半ばまでにかなり売られたものの、その後大きく反発しており、SP500に比べて24%ものアウトパフォームをしました。既に現時点では、コロナ前のピークを基準として、SP500 より良好な水準まで回復しています。
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