2020年3月13日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、824.22で終わりました。一週間前に比べて、160.80ポイントの暴落(-16.32%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-10.36%)やSP500(前週末比-8.79%)も急落したものの、相対的にも強烈なアンダーパフォーマンスでした。
米国・欧州主要国への新型肺炎の急速な広がりにより、世界の株式市場はパニック状態になりました。このパニック状態を鎮めるために、米国を含め、世界各国で金融緩和、財政出動、非常事態宣言などが連発されました。NYダウは連日1000ドルを超える乱高下となりました。このような市場波乱の時期には、小型株には買いが入りにくいため(市場の乱高下には通常、インデックス先物でのポジション取りが優勢となる)、売られっぱなしという感じの一週間でした。
先週のコメントにも書きましたが、「金融・財政政策」だけではこの市場の波乱を抑えるには力不足です。「金融政策は、お金を借りたくても借りれない状態の緩和に有効」ですし、「財政政策は、物を買いたくてもお金がない時に有効」です。現在は「まず命が大事なので、とにかく逃げたい」という状況です。(消費者が逃げた結果としての、需要急減→企業利益の損害)
通常の金融・財政政策では、原因を直接解決できないため、どうしても力不足になります。
しかし、米国が非常事態宣言を出したことから、今後は「感染のスピードダウンに直接影響を与える方法」が取りやすくなります。感染を抑えるにはもう少し時間がかかりますが、現在のパニック状態は少しずつ鎮まるのでは、と思っています。
但し、本当に不安が無くなるためには、「新型肺炎になっても死なない」と思い始めることが必要です。このため少なくとも「効果がある既存薬の処方箋」が見つかることが必要となります。
小型成長株は、絶対水準でも、主力株との相対的にも、非常に割安になっています。しかし、個別銘柄を買うのは株価の乱高下が大きすぎて、リスクが高くなります。このため、実績のあるファンドマネージャーが運用している米国小型成長株ファンドを、「毎日少しずつ購入」するような方法が良いのでは、と思っています。
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