アメリカ成長株:WWインターナショナル(WW International)の概要
WWインターナショナル
WW International Inc
ティッカーコード：WW
上場市場：NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/WW/annual
WWインターナショナル社は、体重管理と健康改善のためのプログラムを提供しています。
食事指導とトレーニングによる体重管理という点では、日本で言うところの“ライザップ”に近いものですが、同社のサービスはこれにマインドセット（心構え）を加えてトータルでのウェルネス（心身の健康）を支援することを目指しています。
体重管理だけにとどまらないという意味も込めて、5年前に社名を“ウェイト・ウォッチャーズ・インターナショナル”から“WWインターナショナル”に変更しています。
以下のような幅広いサービスを提供すことで、ユーザーの体重管理とウェルネスの追求をサポートします。
1.体重管理プログラムの提供
・自社開発した体重管理プログラムをウェブサイトやスマートフォンアプリで提供する。
・顧客は対面のグループミーティングやデジタルツールを通じてプログラムに参加できる。
2.デジタルサブスクリプション製品
・ユーザーがアプリやウェブベースのオンラインサービスにより体重管理プログラムに従うことを可能にする定額利用のデジタル製品を提供する。
・個々に合わせ、インタラクティブでパーソナライズされている。
3.商品販売
・体重管理をサポートする健康関連の軽食、料理本、キッチン用品などを販売する。
4.コミュニティとサポート
・メンバー同士が経験を共有し、刺激し合い、サポートし合えるコミュニティを提供する。
・オンラインで他の会員と情報交換することで、経験や知識を共有できる。
5,ライセンス事業
・自社の商標やその他の知的財産を食品、飲料、その他の関連製品やサービスにライセンスを供与する。
・ブランド認知度とシェアの向上を図るとともに、ライセンス料の獲得により収益基盤を多角化する。
同社はライザップのように直接フィットネスクラブやジムを経営しているわけではありません。
対面でのグループミーティングもありますが、オンラインでの指導・交流がメインであり、アプリやWebサイトを通じたサービス提供が大きな割合を占めています。
独自のポイント計算システムを用いた食事管理、オンラインコーチによる食事や運動のアドバイス、他の会員との情報交換がオンラインで行われるのが特徴です。
このため参加者には時間や場所を選ばずにプログラムに参加できる利点があり、経営側もライザップのようなスポーツジムチェーンほど実店舗を多く抱えずに済むため安価でサービスを提供できます。
コロナパンデミックで人との接触が敬遠され、オンラインでのサービス提供が重宝されたことから、同社のビジネスは大きく追い風を受けました。
コロナ以前からオンラインサービスをすでに始めていたため、会員数と収益を大幅に増やすことができました。
コロナの収束に伴って世間は対面サービスに戻りつつありますが、オンラインサービスの便利さを知った人々は完全にコロナ前の状態に戻ることはないでしょう。
これは、コロナ禍でオンラインのリモートワークに切り替えた人々の多くがコロナ後も継続したいと考えていることを見ても明らかです。
したがって今後のサービス業界において、対面と非対面を融合させたハイブリッドな事業形態が主流となっていくことが予想されます。例えば店舗でのイベントのライブ配信は、来店できない顧客にもその雰囲気を伝え、商品やサービスへの関心を高め、ビジネスチャンスを拡大する強力な手段となります。
現在同社はポストコロナを見据えて、オンラインと店舗を融合させたサービス体制を整えており、こうした流れの先駆けとなるでしょう。
会社ウェブサイト
www.weightwatchersinternational.com
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