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アメリカ成長株: スウィートグリーン(Sweetgreen):健康志向のレストランチェーン

消費者向けサービス

アメリカ成長株:スウィートグリーン(Sweetgreen)の概要

スウィートグリーン
Sweetgreen Inc
ティッカーコード:SG
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/SG/performance

スウィートグリーン社はグレインボウルやサラダを提供するカジュアルなレストランチェーン店を、米国のカリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州などのアメリカの主要都市で展開しています。

グレインボウルとは野菜、豆、チキン、ナッツ、ドライフルーツなどに穀物を加えてソースで味付けしたヘルシーなメニューです。
一つのボウルにヘルシーな食材を栄養のバランスよく盛り合わせた、アメリカ版の“健康丼”といった感じのメニューで、健康への意識が高く、短時間で食事を済ませたい都市部の若年層に人気があります。

日本でも一部のレストランやカフェで提供されており、まだ少数ですが東京、大阪、福岡、札幌などの大都市では専門店も増えてきています。
同社のメニューはボウルやサラダを中心としており、季節ごとの食材を使用し、有機的で再生可能な地元の食材の調達を優先しています。
常にメニューを追加したり交換することで、顧客に多様な選択肢を与えて飽きさせないように工夫しています。

最近のデジタル化の流れを汲んで、同社もデジタルプラットフォームを積極的に活用していて顧客との直接的な関係を構築しています。
モバイルアプリを通じて顧客個別の興味や行動に合わせてサービスを最適化し、利便性を向上させています。
こうしたサービス提供により、顧客の健康とウェルネスをサポートし、強固な顧客関係を築いています。

同社は最近業績を伸ばしていますが、それにはいくつかの理由があります。
・新市場への進出
2023年第2四半期以降に36店舗の新規開設があり、収益増加に寄与している。
毎年2~3の新しい市場に店舗を開設する計画を立てており、新しい顧客層を獲得している。
特にコロナパンデミック中に開店したマイアミやオースティンの店舗が期待以上の売上を達成したことが業績向上に寄与している。

・デジタル化および配達サービスの強化
デジタル注文の割合が高く、効率的なオペレーションが可能となっている。
デジタルプラットフォームを強化し、テイクアウトや宅配に対応するための追加のデジタル収益能力を構築している。
顧客の利便性が向上し、売上が増加している。

・健康志向の高まり
健康的で手軽な食事を求める消費者のニーズが高まっており、同社が提供するメニューがその需要に応えている。
特に植物ベースの食事や持続可能な食材への関心が高まっていることが、業績向上の要因となっている。

・自動化技術の導入
ロボットキッチン“Infinite Kitchen”の導入により、調理時間の短縮と品質の向上が実現され、顧客満足度が向上している。

・メニューの拡充
ホットメニュー、サイドメニュー、ワンプレートメニューなどの新しいメニューカテゴリを追加している。
地域の供給チェーンの強みを活かし、新鮮な地元の食材を使用した季節メニューを年に5回ローテーションしている。

・ブランドの強化
地域に根ざしたアプローチと強力なブランド力によって同社に対する顧客の愛着や信頼感を高めている。
顧客との関係を重視し、アプリによるカスタムオーダーやデータ分析によってパーソナライズされた体験を提供し、リピーターを増やしている。

現在、米国ではインフレが深刻で、消費者は価格に敏感になり、食費を節約しようとする傾向があります。
それにもかかわらず、一部の消費者は健康やウェルネスへの投資を優先し、多少のコスト増なら受け入れる傾向があり、価値観が変化しています。
健康志向の裏には病気に対する不安がありますが、この感情は何よりも優先されるため、一度気になりだしたらコストを度外視しても追求したくなるものです。
インフレ傾向の中でも健康志向のレストランのニーズが増していることは、これを裏付けていると見ることができます。

同社は確実に広まりつつある健康志向の高まりに合わせ、今後5年以内に店舗数を倍増させ、新しい地域や都市へ進出する計画があり、今後も成長路線を維持していく予定です。

会社ウェブサイト
https://www.sweetgreen.com/

 

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