アメリカ成長株:アル・エックス・オー(RXO)の概要
アル・エックス・オー
RXO Inc
ティッカーコード：RXO
上場市場：NYSE（ニューヨーク証券取引所）
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/RXO/performance
アル・エックス・オー社は効率的な物流管理のための輸送サービスを提供していて、特に貨物仲介や補完的な輸送サービスに注力しています。
特に配送の最終段階の、いわゆる“ラストワンマイル配送”に重点を置いています。
10年以上にわたり、仲介輸送のリーダーとして活躍しており、米国、カナダ、メキシコで事業を展開しています。
同社の事業は以下の４つに分類できます。
1.トラック仲介サービス:
大手運送会社、地域密着型のキャリア、専門輸送業者などのトラックキャリアと連携し、最適な輸送ソリューションを提供する。
顧客のニーズに応じて、適切なキャリアを選定し、効率的な輸送を実現する。
2.管理輸送:
顧客の輸送ニーズを包括的に管理し、最適な輸送ソリューションを提供する。
輸送の計画、実行、監視、最適化が含まれる。
3.ラストワンマイル配送:
受取人への最終配送をサポートするサービスで、荷主と運送業者にリアルタイムでの貨物の取引と追跡機能を提供し、効率的な配送を実現する。
4.テクノロジーソリューション:
RXO Connectというデジタルプラットフォームを通じて提供される。
国境を超えた貨物追跡と可視性の向上、AIを活用した価格設定アルゴリズムの強化、詐欺や盗難防止策の強化などが含まれる。
自社でトラックを所有したり、ドライバーを雇用したりするのではなく、第三者のトラックキャリアや独立した契約者と連携してサービスを提供しています。
トラックや配送施設などのハードウェアではなく、運用や管理に関するソフトウェアの部分を担っています。
コストがかかるハードウェアを持つことなく柔軟性を持って顧客のニーズに応じる輸送ソリューションにより、運営コストを抑えながらトラック運送の効率化を実現します。
このモデルではトラックの運行情報の把握と処理が鍵となるため、デジタル化やデータ分析などのテクノロジーが重要となります。
こうしたデジタルテクノロジーの活用は生産性と効率の向上、競争力の強化、顧客ニーズへの対応、市場の変化への適応などに役立ちます。
同社はデジタルテクノロジーへの投資を継続しており、さまざまな技術的な改善を進めています。
同社が開発したRXO Connectは顧客や運送業者とのインターフェースを提供するデジタルプラットフォームで以下が含まれます。
・Freight Optimizer
貨物輸送の効率的な管理と最適化をサポートし、リアルタイムデータと分析を活用して輸送中の貨物や利用可能な容量に関する最新情報を提供する。
・モバイルアプリ
RXO Drive：荷物の検索、料金の交渉、輸送の計画や予約に役立つ無料のモバイルアプリ。
RXO Deliver：ラストワンマイルサービスのプロバイダー向けのモバイルソリューションで、ルートの最適化やGPS追跡などの機能がある。
・アプリケーションの統合
運送業者が自前のアプリケーションを使って同社のプラットフォームに直接接続し、利用可能な貨物を確認し、要件をレビューし、契約できる。
同社のプラットフォームにログインする必要がなくなり、効率的な貨物管理が可能になる。
・セルフサービスダッシュボード
荷主と運送業者がリアルタイムで貨物の取引と追跡を行うためのツール。
ユーザーは自分のニーズに合わせてデータを管理し、効率的に輸送ができる。
最近、日本では荷物の配達が危機に瀕していると言われていますが、米国でも同様の問題が発生しています。特に都市部での交通渋滞やドライバー不足が深刻化していると言われています。
この問題の解決のために自動運転車やドローンの導入も検討されていますが、技術的な課題や法規制の問題があり、本格的な実用化には至っていません。
同社は最新のテクノロジーを使った物流管理システムによって迅速で効率的なトラック運用を実現し、輸送力不足の解消に貢献しています。
既存のトラック運用を最適化することは、現在あるもので最大限の効果を得るという意味において現実的で確実な方法と言えます。
将来、革新的な自動輸送システムが登場するかもしれませんが、いずれにしても配送の効率化にデジタルテクノロジーが欠かせないことに変わりはなく、同社の存在はますます重要になるでしょう。
会社ウェブサイト
https://rxo.com/
コメント