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アメリカ成長株:ルブリック(Rubrik):データセキュリティプラットフォームを提供

IT

アメリカ成長株:ルブリック(Rubrik)の概要

Rubrik Inc
ティッカーコード:RBRK
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/RBRK/performance

ルブリック社は、企業のデータや認証情報をサイバー攻撃から守るためのデータセキュリティプラットフォームを提供しています。

同社は「サイバー攻撃は避けられないものであり、従来の予防や検出だけでは不十分である」という認識から“サイバーレジリエンス”が必須であることを強調しています。サイバーレジリエンスは、サイバー攻撃を受けた後にも業務を継続し、迅速に復旧できる力や仕組みです。

同社の主な製品は“Rubrik Security Cloud”という企業のデータと認証情報のサイバーレジリエンスを包括的にサポートするクラウドベースのプラットフォームです。このプラットフォームは、データの保護・監視・復旧を単一のプラットフォームで実現し、企業のサイバーリスク低減と事業継続性の強化に貢献します。

Rubrik Security Cloudが提供するサイバーレジリエンスサービスには以下のような特徴があります。

1.主な機能
・データはインターネットから切り離された安全な場所で保護され、書き換え不能のバックアップによりデータの完全性を保証。
・クラウドや自社内のシステム、SaaS(ウェブベースのアプリケーション)、非構造化データ(決まった形式のないバラバラなデータ)、個人の識別や認証に関わる情報を保護。
・非構造化データやNASデータ(大きなファイルを保存するネットワーク上の保存場所)もペタバイト規模で安全にバックアップすることでクラウドやSaaSのデータを保護。
・機密データの露出リスクを特定し、露出を低減することでデータの安全性を管理。
・機密データを分類し、機密データへのアクセスを管理することで厳密に保護。
・迅速な脅威検知により、インシデント対応を加速させる。
・受動的な異常検知や脅威監視だけでなく、能動的に脅威を探索する“脅威ハンティング”などの機能がある。
・75,000ファイルを60秒未満でスキャン可能な“Turbo Threat Hunting”機能によってサイバー攻撃に先んじて対応し、より早い復旧を実現する。
・AI(人工知能)を使った復旧支援ツールである“GenAI Recovery Companion”や、実際のサイバー攻撃を想定した訓練ができる“Cyber Recovery Simulation”が含まれる。
・サイバー攻撃が発生した際に、迅速な復旧を実現する“Preemptive Recovery Engine”により、ビジネスの運用を数時間以内に復旧させることが可能となり、数日や数週間かかる従来の復旧時間を大幅に短縮。

2.適用範囲とサポート環境
・大企業のシステム、クラウド、非構造化データ、SaaS、認証システムなど、さまざまな場所や種類の情報を一元的に管理できる“真のプラットフォーム”として機能する。
・大きなクラウドサービス会社(AWS、Azure、Google Cloud、Oracle Cloudなど)の全てにカバーできる範囲を広げていて、より多くの場所や種類のデータ管理が可能。
・社内サーバーとクラウドにまたがるハイブリッドクラウドモードであっても自動的に調整して速やかに元の状態の戻す。
・ウイルスやマルウェアに感染したデータをクリーンな(安全な)環境だけから復旧させる“クリーンルームリカバリー”を実行し、マルウェアの再感染を防止する。

3.ビジネス上の利点
・データ+セキュリティ+AIの組み合わせにより、迅速な復旧や自動化されたリスク管理を実現。
・独自技術の“Smart Tiering”により、データの保存コストを継続的に最適化することで、大幅なクラウドコスト削減を実現。
・企業が直面するクラウドへのサイバー攻撃、マルチクラウドの複雑性、クラウドコストの膨張といった主要な課題を解決。

このRubrik Security Cloudは、単なるバックアップや復元ツールを超えて、サイバー攻撃に対する包括的な防御と攻撃後の高速復旧を可能にするクラウドベースのセキュリティプラットフォームです。
これにより顧客企業はより強固なサイバーレジリエンスを実現し、リスクを最小限に抑えることが可能となります。

同社は、クラウド、SaaS、大企業のシステム、非構造化データ、認証システムの保護サービス全てにおいて新規顧客を獲得し、既存顧客へのRubrik Security Cloudの導入と拡張を通じて顧客基盤を拡大しています。
サービスのサブスクリプション化(定額制サービス)を進めており、現在では収益に占めるサブスクリプションの割合は95%に達しています。
これは、継続的な収益源の確立と顧客との長期的な関係構築に有利なサブスクリプションベースの成長戦略が成功していることを意味します。

最近のサイバー攻撃としては、企業や団体のデータを人質に取って身代金を要求する“ランサムウェア”があり、現在も依然として深刻な被害をもたらしています。
その他にもワーム、ウイルス、トロイの木馬など、サイバーセキュリティ上の脅威が存在しますが、セキュリティ対策が進んで効果的な防御策が整備されてきました。
しかし、万全の対策を取ったとしてもまた別の手口が広がるの繰り返しで、イタチごっこの状態が続いています。

最近はAIを使った新しい手法が次々と出てきており、非常に大きな脅威になっています。
現在のところ、完全な防御を張るのは不可能であり、常にデータは脅威に晒されていて、多少の被害が出るのは避けられません。
企業や行政では効率化のためのデジタル化とネット依存が進んでおり、ますますサイバー攻撃の危険性は高まっています。
デジタルテクノロジーへの依存を高める企業・団体の活動を支えるためには、防御と同じか、それ以上にサイバーレジリエンスによる迅速なデータやシステムの復旧が重要となり、同社の果たす役割は今後、より一層高まっていくことになるでしょう。

会社ウェブサイト
https://www.rubrik.com/

 

 

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