米国の小型成長株のインデックスである、ラッセル2000グロースと主要インデックスであるSP500を、「ラッセル2000グロース÷SP500」の割合を使って比較しています。
20年間という超長期ではラッセル2000グロースはSP500を上回るリターンを上げています。
2002年9月ごろは22%程度でしたが、2013年9月には38%に上昇しています。
2013年以後の直近7年~8年は、32%~38%のレンジとなり、ほぼ同じリターンとなっていました。2020年のコロナ禍では、一時30%を割るまで売り込まれたもの、その後急回復しました。そして2020年後半から小型成長株が優勢となり、2020年12月ついに40%まで上昇し、長期のレンジを上に抜けました。
しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。その後も一貫して下落していましたが、「FRBの利上げ局面終了」により、2022年5月からやや持ち直しました。
しかし、昨年後半から、大型株は一部のIT銘柄に引っ張られる形で非常に堅調であるのに対して、小型成長株の上昇率は「利下げが明確にならない」ため上昇速度が「相対的に少ない」状況です。(実際には、小型成長株の決算も悪くないのですが、市場は正当に評価していません)
結果的に、現在の状況は歴史的な割安状態を更新し続けています。
主力インデックスに比べて、「歴史的な割安状態」にあると考えており、小型成長株の本格的・長期的なリカバリー相場を期待しています。